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狂ったしまった歯車を直す為 紅月ミレー様リク ページ16

ヤンデレになってないかも知れないです…スミマセン
__


薄暗い部屋の中に

鎖が擦れた音

血がボトボトと垂れる音が響いた


中也「先輩が悪いンですよ?俺達の愛の巣から出ようとしたンですから」


頰を桃色に染めて

微笑む中也君


中也「先輩が俺の云う事を聞いて呉れなかッたからお仕置きしてるンです。自業自得、ですよ?
まあ、そンな莫迦な先輩も可愛いンですけど」


腕に刺さっている短刀を抜き

救急箱を持って来る

そう云って中也君は部屋の外へと出て行った

何時からこんな事になってしまったのだろう

何時から

こんな監 禁生活が始まったのだろう

思い出せない

其れ程に長い間

此の鳥籠に閉じ込められている

羽は枷に繋がれて

自由に飛び回れやしない

扉が静かに開き

救急箱を手に持った中也君が私の前に座った

水で濡れた手巾を傷口に当て

清潔なガーゼを其の上に置き

包帯で強く抑えるように固定する


中也「後は心臓より上に手をあげて下さい。ふふ、…窶れた顔も素敵ですね」


頰に軽く接唇けられる

此の時だけが倖せを感じられる

前迄

中也君は明るくて

純粋で

可愛くて

真っ直ぐだったのに…


中也「な、なンで泣いてるンだよ!?若しかしてそンなに腕が痛えのか?浅く刺した心算だッたンだけど…!」


私が泣いていると

慌て始める中也君

根は未だ優しい中也君だ


「私、前の中也君の方が大好きだよッ…!今の中也君はッ…凄く怖くて…厭だよッ……!
此処から出してよ!!確かに、君に監 禁される前は君以外の人とばっかり喋っちゃってた…。
御免、ね、御免ね。もっと君と話すから、もっと君に構うからッ…!」


ギュウッと力強く抱き締められた

暖かな手で

優しく頭を撫でられる


中也「俺、先輩が俺以外の奴と沢山話してて…嫉妬して、先輩は俺のなのにッて思ッちゃッて
俺、独占欲強いから、先輩が他の奴のモノになッちまうンじゃねェかッて…
すまねェ。先輩は物じゃねェのにな…」

「…一寸ずつでいいから、私を外の世界へ出して?其れで君は其の生活に慣れていってよ。
大丈夫。中也君以外の男のモノになんてならないから」

中也「判ッた。もう、先輩の悲しンでる顔なンて見たくないしな」

「…チョロ」

中也「え」

「嘘泣きだよあんなの。こっから出して貰う為に吐いた嘘。ま、亦あんな監 禁生活が始まるなら、私と遊べなくて起こったエリス嬢が突撃して来ると思うよ」

中也「嘘だろ…」

「私の方が一枚上手だったって事だね」

秘匿 紅月ミレー様リク→←ファッションショー 5star★様リク



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雨林(プロフ) - ツナミカワさん» スミマセン…!ルビふっときます。 (2022年6月19日 20時) (レス) id: 290399748d (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 結構漢字表記で読めないのあるので(例えば凡て)皆が読めるようにしてくれると助かります (2022年6月19日 17時) (レス) @page7 id: 11d5dd33a2 (このIDを非表示/違反報告)
中原ミレー - 雨林さん» 楽しみに待ってます(〃・ω・〃) (2022年3月28日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
中原ミレー - 雨林さん» 此方こそ、遅くなってすみません(´;ω;`) (2022年3月28日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
雨林(プロフ) - 中原ミレーさん» 返信遅くなッてすまねえ…!リクエスト、有難く受けさせてもらうなby中原 (2022年3月22日 16時) (レス) id: 290399748d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨林 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs risa1  
作成日時:2022年3月4日 5時

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