七十七話 ページ30
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学校に行くと、クラスの皆がわーっと寄ってきた
その殆どが心配の声
前までなら”優等生らしく”振る舞っていいたけど、今はそんな事する必要はもうなくなった
何故なら、お母さんに捨てられたから
今まで”優等生キャラ”を演じていたのはお母さんに良い子だと思ってもらいたかったから
だけど、そのお母さんは今はもういないから適当にあしらっていた
芦「破造ー、やっぱりまだしんどい？無理してない？」
『…してない』
瀬「でも…なんかいつもと違うぞ？本当に大丈夫か？」
”いつもと違う”
そりゃあそうでしょ
だって貴方達の前では演じていたんだもん
これが本当の私
いつもと違わない
学校にいるときが違っていただけだ
『…しつこい。大丈夫って言ってるでしょ』
瀬「わ…悪ぃ……」
辺りが一気に静かになる
相「席つけー」
そんな空気を壊すかのように相澤先生が入ってきた
それからは、私の周りにはあまり人がやって来ない
少し怖がっているような
別に、取って食ったりしないのに
だって、貴方達に興味なんか一ミリもないもん
それから一週間は、ずっと気まずい雰囲気になっていた
―――
――
―
八「あの…！破造さん…！！やっぱりどこか…」
『だから、大丈夫って言ってるでしょ』
八「でも…ここ一週間いつもと様子が違います…」
『そりゃあ、今までずっと”優等生”を演じていたんだもん』
その言葉に、騒がしかった教室は一気に静かになった
何回この減少がおきるんだろう
麗「それ…どういう意味？」
『そのままの意味よ。私は本当は優等生なんかじゃない。今までの私は偽物』
芦「え…じゃ、じゃあ…全部嘘だったって事…？」
眉を八の字に下げてそう聞いてきた芦戸さん
だからこう言ってやった
『そうだよ。貴方達に勉強を教えていたのも、どんな時も笑って答えていたのも、全部全部優等生になるため。全ては私の為だったの。でも違っていたみたい』
お母さんに認めてもらうためにずっと頑張ってきたけど、元々認められていなかった
全て、無駄だった
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ここ - ありがとうございます。 (2022年11月24日 17時) (
レス) @page41 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - めっちゃ嬉しいです！！ (2022年11月19日 10時) (レス) id: 4b348adc93 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 最近見始めたのですが、たくさん投稿してくれるので、とてもうれしいです。1日のご褒美として、寝る前に見ています！ (2022年11月17日 22時) (レス) @page29 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんぽんたん | 作成日時：2022年11月6日 15時
