私。【ヒロアカ】 (ページ21)

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二十話ページ21

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集合は雄英高校校門前

大きなキャリーケースを引きずって学校に向かう

皆の楽しそうな声が聞こえる

相「バスの座席になら…飯「皆ー！！バスの座席に並ぶんだー！！」」

相(飯田…便利)

皆が隣に座る子を決めていく

蛙「…あら？相澤先生。誰か余る子がいるんじゃないかしら？」

このクラスは２１人の奇数

つまり、誰か一人余る

ここは”優等生”として

『私、一人で大丈夫だよ。皆友達と座りな？』

芦「え！？いいの破造！？」

八「それじゃあ破造さんがお一人になってしまいますわ」

『いいの良いの。私は皆が喜んでくれたらそれで良いんだ』

麗「優しい…！」

切「破造…漢らしいぜ！！！」

上「切島、破造女の子だぜ？」

そんなこんなでバスに乗り、宿舎まで移動する

座席は相澤の隣

その間も、勿論勉強を続ける

２時間ほどしたときだろうか

何か体が怠い気がする

まぁ、３時間睡眠を数週間と今日一日オールをしたのがまずかったのかな

でも、よく身体を壊さなかったなと少し思った

ｸﾗｯ…

急に眠気が襲ってきて、抗う間もなく、意識を落とした

――

相澤side

『……』

俺の隣で熱心に勉強に励む一人の生徒

その顔色は明らかに悪く、どうしたらこうなるのか聞きたいぐらいだった

終業式の日やさっきのバスの座席決めに加え、普段の生活からみて一言で言えばコイツは明らかな”優等生”

勉強熱心で成績優秀
授業に遅刻する事もなく、常に冷静で判断が速く個性の扱い方もずば抜けて優れている
常に、人の為に、と思いながら生活しているようなやつ

こんな生徒は、俺が教師になって持ってきた生徒の中でいなかった

コイツと出会ってまだそんなに経ってないが、少しの間でそれだけのことがわかる

だけど、コイツなにかが変だ

その”何か”は一体何なのかは全く分からねぇ

本当は、違うんではないか

ふとした瞬間、目が、変わるときがある

まるで、何もかも諦めたような―――

相「…ぅお、びっくりした」

右側に重み

ふと見ると、単語帳を手にしたまま眠りについた破造がもたれかかってきてた

俺は別に気にしねぇ

気にしねぇけど…

相「…これは……アウト、か…？」

女子高生に触れてる(※語弊)高校教師

危ねぇんじゃないか…？

ヒーローとして…否、教師として、危ねぇんじゃねぇのか……！？(※自分から触れてはないので大丈夫です)

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