少女、ヒーロー興味なし【ヒロアカ】 (ページ2)

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【Daily】ページ2

ヒーローになりたいと思ったことは、何度かあった。

でもその気持ちはすぐに消えたり出現したりする、疎らなものであったのだ。つまり"そんなもの"程度。本気でなりたい訳じゃなかった。

なら今、私は何をやってるんだろう。

ボーッとカフェのテラス席でカフェラテを飲みながら、町行く個性豊かな人達を観察する。

あの人は異形型だなー、とか。あの人は発動型かな、とか。勝手に想像するだけの自己満足。

『…学校も行かないで、何やってるんだって感じだよね』

ぐでぇっと椅子の背もたれに思いきり寄りかかり、ふぅと息をはいた。

私はこれでも中学三年になってかなり日が経つのだが、学校には行っていない。というか行く気が起きない。

何故行かない？と聞かれれば、迷わず答えよう。

私はそういうタイプの人間じゃないから。

真っ直ぐに何かを目標として頑張るような主人公には、とてもじゃないがなりたくない。それを影で支える仲間も無理だ。

とにかく、目立ちたくない。

『…よろり帰るか』

残りのカフェラテを全て飲みきってから会計を済ませてお店を後にすれば、さっきまで平和だった町が突然騒がしくなる。

…また敵だよ。

でも敵が出ようとなんだろうと、すぐにヒーローが駆けつけて敵を倒す。だからこそ皆ヒーローに憧れるんだろうね。

その考え方も、よくわからない