O side ページ13
｢…………｣
翔くんがニノのとこ行くって早足で出てったあと。
松潤と相葉ちゃんは気まずそうに距離を離して座りに行って
今。
だるそうに椅子に身体を沈めて目を閉じるAちゃんの側には俺しかいない。
｢……………反応しなくていい。耳だけ貸して｣
俺の言葉に少しだけ眉毛をあげるけど、
いいって言ったからか何も返さない。
｢俺らは男でAちゃんは女だから、
もちろん分かんないこともあるだろうしね。
悩みも違うと思う。｣
俺に言えることは少ないけど
けどちゃんと言っておかなきゃと思った。
｢…………手貸せる時と貸せない時があんのもわかる。
けどそれはこっちで判断させて。
Aちゃんのさじ加減でやられるときっと手貸せたはずなのに貸せないこととか出てくる｣
それじゃあなたが潰れる。
………いや、既に潰れかけてる？
オーディションの日から今日まで
そんなに日数は経ってないはずなのにどんどん痩せていくその身体と、
どんどん消えていく目の光。
………なのに何故か相変わらず明るく笑っていた。
なあ、そんなのもたねえよ？
一人じゃ闘えねえよ？
俺らだって
5人で力合わせて支え合って踏ん張って
それでようやくここまで来てる。
─────せめて俺にくらいはさ、
俺一応リーダーだし。
｢……………ってことでよろしく。｣
心のなかではゴチャゴチャ呟いてみるけど結局言葉には出来なくてそのまま無理やり終わらせた。
表情を変えずに俺の話に耳を傾けていたAちゃんの瞼が少し赤らんでいることには触れなかった。
…………今すぐじゃなくてもいい。
本当に苦しくなったときに今の俺の言葉を思い出してくれたらいい。
｢ただいまでーす｣
そう言って戻ってきた翔くんの後ろには少し小さくなったニノの姿。
そんなニノを支えるように手を繋いで歩いてくる翔くんがやけに大きくみえる。
嵐の影のリーダーなんてよく言われる翔くんは、
『いや、嵐には大野智っていう立派なリーダーがいますから』
っていつも若干キレ気味に返してくれる。
………けど俺はむしろ影でもなんでもなく翔くんがリーダーだよって思ってる。
だってさ、
｢ほら。水。飲みな｣
頑なに俺らを見ようとしないAちゃんの手に無理やり握らせたのは水のペットボトル。
ストローが差してあってすぐに飲めるようになっていた。
戸惑いながらそれを口に含むAちゃんの顔色が心なしか良くなっていく。
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ちぃ(プロフ) - おかえりなさい！長らく更新されてなかったので半分諦めつつも、素敵なお話しなので登録解除も出来ずにいましたが… 戻ってきて下さってありがとうございます！ 退職万歳＼(^o^)／ (2021年9月21日 12時) (
レス) id: 038f602d6e (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 初コメです！hiroさん戻ってきてくださって嬉しいです！！あと、退職おめでとうございます笑笑 お話の続き、楽しみにしております。気長に待っておりますので、ご自身のペースで更新なさってください！ (2021年9月20日 1時) (レス) id: c72bd2a0fb (このIDを非表示/違反報告)
∞横山あらしちゃん∞(プロフ) - 初めまして。この作品が大好き過ぎてずっと待っていました(´；ω；｀) これからも楽しみにしております！！ (2021年9月16日 23時) (レス) id: b6736fcc7a (このIDを非表示/違反報告)
ほしにゃあ(プロフ) - ここで更新終わりなのでしょうか…？続きが気になってしまいました…！主人公ちゃんの成長を見守りたいてす！ (2020年12月29日 3時) (レス) id: 5991f59eda (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - かずなさん» ひー！！！さっそく戻ってきていただけるなんて……………ありがとうございます(ToT) (2020年1月14日 19時) (レス) id: fea287eb7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiro
| 作成日時：2019年7月19日 9時
