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「...あの人はアンタの護衛なんか？」
『あれ、私の質問は無視か。う〜ん、まぁそうだね。私には護衛必要ないんだけどね、私の家系自体が護衛する側だし』
「じゃあなんで護衛がいるん？」
『...彼に頼み込まれたからかな？恩返ししたいからって言われてまぁ彼の気が済むまではそれでもいいかなって』
...今の話を聞いていると彼女は有数の名家の娘だと思う、護衛の一家として名を馳せるには功績を沢山上げなくてはいけない。それを名乗ることが許されてる時点で彼女は決して身分の低い者ではないんやろうなって思ったわ。
「そうなんや。...というかアンタはいいんか、俺が敬語使わないことに対してなんにも言わないで威厳とか気にせんのか？」
『別に気にしないよ、いや気にしてないは嘘かもしれないけど貴方堅苦しいの嫌いでしょ？』
「まぁ、好きではないな」
『なら君のことは結構気に入ったから敬語に無理やりしなくてもいいよ、でも社交界の場とかでは敬語で話してね』
彼女は令嬢である者が見せることの無いような無邪気に大きく笑ってた、この笑顔を見た瞬間彼女に恩返ししたいと言っていたらしい護衛の人の気持ちが少しだけ分かったかもしれない。
『...そんなこと話してたらいつの間にか勝負はついてたみたいね、相変わらず仕事が早いなぁ』
「え？」
彼女の言葉を聞いて振り返ってみるとそこには彼女の護衛以外は誰一人立っておらず、揃いも揃ってボコボコにされていた。護衛の彼は何も持っていないことから素手でやり合ったというのか、そう考えると彼は近距離型ということだろうか？
「...終わりましたけど、お嬢様此奴らどうしましょうか？」
『お疲れ様、ここの訓練場の人に掛け合っとくよ。シュヴァリエ家の兵にこんな志を持っている人がいるのなら精神を叩き直してやらなきゃいけませんから』
そう言うと彼女は俺の方を見て着ていたドレスの裾をあげて綺麗にお辞儀をした。
『ゾム、貴方は強いからいつか私のいる訓練場まで来てね。また会えると信じてる。後エーミールに伝えておいて、「この訓練場の実態を教えてくれてありがとう」って。多分今彼話聞いてないから』
まさかと思って後ろを向くが本当に気付いてないらしい、意識が飛んでいるかのようだった。後から聞いた話やけど、お嬢の護衛の戦いを見るのに夢中で俺らが話し合ってることなんて気が付きもしなかったというのを聞いたのは翌日の話やな。
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＠優斗（まさと）(プロフ) - 火羅さん» 👍👍👍 (2022年8月1日 13時) (
レス) id: e352abdd5b (このIDを非表示/違反報告)
火羅(プロフ) - ＠優斗（まさと）さん» コメントありがとうございます。そんな風言って頂けて嬉しいです！これからも頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2022年8月1日 13時) (レス) id: 24e15c43ab (このIDを非表示/違反報告)
＠優斗（まさと）(プロフ) - コメ失礼します。ゲーム系転生によくある感じではなく、少し変わった視点から物語を書かれていてとても気分が上がりました！更新応援しています、マイペースに頑張ってください♪ (2022年7月30日 19時) (レス) @page26 id: e352abdd5b (このIDを非表示/違反報告)
火羅(プロフ) - 月さん» ありがとうございます！私好みの性格にしたので趣味が合いますね!!これからもよろしくお願いします! (2021年2月24日 19時) (レス) id: 24e15c43ab (このIDを非表示/違反報告)
月 - 夢主ちゃんの素が好きすぎる…更新楽しみにしてます！ (2021年2月23日 21時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：火羅 | 作成日時：2020年9月27日 22時
