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「おはよ、伊沢……ん、山本?」
「…連れてきた」
「お久しぶりです。ご迷惑をおかけしました」
みんなの心配なんてまるで気にしてもいないような軽い口ぶりで、山本は言う。
「え、山本さん…?!…須貝さん!山本さんが来た!!」
「ひさしぶり、こうちゃん」
「…なんで、急にいなくなったんですか」
「ごめんね?」
「…山本!!……いや、なんて言ったらいいのかわかんねえよ…」
「心配させてごめんなさい。今日からまた、仕事に参加するので」
皆がぞろぞろと集まってくるのをそれとなく払いながら、福良さんは俺を見る。
「山本、大丈夫なの?」
「大丈夫…ぽい」
「…そっか。よし、山本、とりあえずおかえり」
「ありがとうございます」
「それじゃあ、今日からまたよろしく」
ぱん、と両手を合わせる乾いた音が響き、時間はまた忙しなく動き出した。
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作者名:達者 | 作成日時:2020年11月13日 20時