好きよ好きよも嫌のうち【名探偵コナン】

０７【コナンside】 ページ9

.









最初、怪しいと思ったのはお姉さんの格好だった。

しっかりとした格好で、仕事に出るような雰囲気のくせに。

遅れるなんてそぶりを、全く見せない。






興味が湧き、話しかけてみると、なぜかとてつもなく嫌そうな顔で追い払われた。

‥‥ますます怪しい。









その後、事情聴取から解放されたお姉さんを無理矢理、赤井さんの待つ俺ん家に引っ張り込む。

すると、赤井さん‥‥いや、昴さんはお姉さんの顔を見て目を光らせた。

どこか、お姉さんの顔も引きつっているように見える。









「昴さん‥‥あのお姉さんのこと、知ってるの？」

「いや‥‥だが、今朝なぜかこの家を見上げていたのでな。

その後、どこかに電話をかけていたのも気にかかる‥‥」

「っ、この家を！？」









だが、分からない。

もしかしたら珍しい家だと思ったところに電話をかけていたのかもしれない。(正解)







‥‥だが、それが間違いだったら？





相手が、黒づくめの奴らの仲間で(違います)

赤井さんの正体を探ろうとしていて(違います)

もし、俺の正体に感づいてたら‥‥！(大正解)←







‥‥やっぱり、警戒しとくのに越したことはねぇな。







‥‥そう、思ったときだった。

お姉さんの携帯にかかってきた電話。

それを手に取り、お姉さんに手渡す途中、見えた文字は。









【ジン】









俺は、急いで盗聴器をお姉さんの洋服に仕込んだ。

０８【コナンside】→←profile２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す