好きよ好きよも嫌のうち【名探偵コナン】

２０ ページ22

.









と、いうわけでやって来てしまったパーティーです。

素晴らしく激しく行きたくないです。









『ジン、風邪ひきました』

「気合いで治して来い」

『‥‥実は持病が』

「ねぇだろさっさと来い」

『』









‥‥鬼畜です。悪魔です。この男。

か弱い女の子が弱ってるかもしれないのにそれを一刀両断とは‥‥！！









『あとで鼻にワサビ詰めますね』

「仕方ねぇなぁ、って顔で言ってんじゃねぇ！！

俺はそんなの望んでねぇしそもそもてめぇみたいに暇じゃねぇんだよ！！」









どうやら、ジンも個人で招待してる人がいるようです。

間も無く始まるパーティー会場で私がぶらぶらと歩いていると。









「あれれ〜？Aお姉さんだぁ〜！！」

『‥‥げ』









聞き覚えのありすぎる、そのうざったらしいお声は‥‥！！









「偶然だね！お姉さんはなんでここにいるの？」

『その言葉、そっくりそのまま返してやりますよクソガキィ‥‥！！』

「僕たちは招待されたんだぁ！」

『‥‥ちなみにその方は？』

「陣内悠人さんだよ！」









絶対殺します。

鼻にワサビ詰めたあとに鼻フックです。









「どうも、Aさん。先日ぶりですね」

「お久しぶりです、あれからあまり会う機会がなかったですね‥‥」

『お引き取りやがれくださいロリ顔と細目』









こちとらあなた方と会う機会が減って万々歳なんですよ。

特にそちらの細目。貴方ときどき開眼してますけど大丈夫です？









『‥‥私、仕事で来てるので邪魔だけはしないでください』

「それはわかんないなぁ！‥‥だって僕、お姉さんの仕事に興味があるもん」

『今から数時間後に教えてやりますよ、クソガキ』









私は、胸の内ポケットにスタンバイしてあるワサビに思いを馳せながら、廊下を歩き出しました‥‥。

２１【コナンside】→←１９【コナンside】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す