【最終兵器俺達】涙色の空の下で君と出逢った僕は。【ヒラ】 (ページ13)

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▽第十三話▲(あなたside) ページ13

スマブラを一通り楽しんだ後、コンビニに行く、とうづちゃんとるーちゃんが出て行った。

私はさっきまで開いていた画面を開いて、ひたすらに彼の名前を見つめていた。

フジ【今週の日曜、暇だったりしない??】

【暇だよ、どうしたの??】

フジ【あーっと、ユキたちと、ダブルデートしませんか??】

【ユキちゃんたちと??楽しそうだね!!ぜひ行かせていただきます!!】

フジ【ほんと??良かった!!詳しいことはまた連絡するね!!】

【うん!!待ってる(^-^)/】

既読のついたまま、送られてこないメッセージ。

もし私が、ユキちゃんだったら、きっとこの後も会話は続いていたのかな。

「なーに悩んでるん??」

『つきちゃ…』

つきちゃんは私の携帯の画面を見ると、あーね。と笑った。

「…まぁ、さ。しょーがないんじゃない???私はAが好きだから、あんたの肩を持ちたいとは思うけど、優くんだっけ???その子にもその子なりの理由があったんじゃないかな。他の女の子が、あんたと同じ目に合ってたら、その優くんが危ない目にあってたかもしれないんだよ」

それもそうだ、優くんだけじゃなくて、きっと、ユキちゃんも危ない目にあってた。

そう考えると私はやっぱり、お別れしないとダメなのかな。

メッセージの作成欄に書かれた、嘘っぱちの言葉。

私は小さく息を吸って、そっと送信ボタンを押した。

この時は、この時だけは。できることなら一生既読が付かないように。なんて祈りながら。

【…私たち、友達にはなれませんか???この関係、なんか違う気がするの】