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「ヒント２、カレンダー」
３月１４日。予定が入っていた記憶は無い。となるとゾムさんにとっての特別な日であった可能性が高い、しかし知り合いの誰かの誕生日という訳でも無いのだから何かしらの彼の興味を惹くイベントでも催されていたのかな、そこで何かあったのかな、と熟考しているとゾムさんが此処で堰を切ったように話し始めた。
「エミさんさ」
「はい？」
「前にホワイトデーのお返しについて話しとったやん」
「ああ、そうですね」
そうか、今日はホワイトデーなのか。
ならゾムさんはお返しがまだ貰えていないからぷりぷりと幼気に怒っているのか。合点が行く寸前にブレーキがかかり、だとすると先程の『ふわふわ』は何処の伏線だ？と新たな疑問が生まれる。
「今日ロボロからお返し貰ってん」
「覚えててくれはったんですね、ロボロさん」
「当たり前やろ」
何たって俺の恋人だからな！
ふふん、と鼻を鳴らす彼。しかし一気にテンションは急降下。
「今日お返し貰ってな、ロボロが居なくなった後に偶々近くに居たオスマンにええやろ〜って自慢してん。そしたらアイツに『バレンタインのお返しにマシュマロ送る意味って知っとる？』って聞かれて」
マシュマロ。
確かにふわふわ。
これで殆ど合点が行った。
ゾムさんがおずおずと差し出してきた手に握られている可愛くトッピングされたマシュマロが幾つか入った袋は、ロボロさんからバレンタインのお返しにと貰ったものなのだろう。多分ロボロさんの方は無自覚だとは思うのだが、ホワイトデーに恋人にマシュマロは御法度だ。
「『あなたの事が嫌いです』、って」
息を詰めてゾムさんはそう言った。
そこからうるうるとペリドットを潤ませ、嫌われてもうたかなあ、大丈夫かなあ、とぐずぐず喚いてから今に至る、という訳である。いつも楽観バイアスな癖して、こういう時────ロボロさん関連になると滅法弱い。抱えている危機感と愛情の量が違うのだろう。
「と、とりあえず」
引き攣った口を横に引いて、指を一本立てる。提案のサイン。
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陰キャがいるから陽キャがいるのだ！！ - ああああのっ…！良かったらsyo×syp書いてくださいませんかかかかかっ…！！？？ (2020年9月7日 19時) (
レス) id: ff8bfdcc9b (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - ｼｬｵﾁｬﾝ多い―すこ( *´艸｀) (2020年5月24日 12時) (レス) id: 7cccfd6a08 (このIDを非表示/違反報告)
シトラス - 最初タイトル見て甘々な感じのお話なのかな、と思ったらpiのコールサインがポべートールでタイトルの意味に漸く気が付いて鳥肌が立ちました。瓶入りさんの伏線と知識量がえげつなくてもう本当に好きです、これからも応援してます。 (2020年5月10日 20時) (レス) id: 20245e566b (このIDを非表示/違反報告)
猫缶。(プロフ) - 綺月ナズナさん» ちょっと私の心臓潰れてません？潰れてたわ(事後報告)無理じゃね？？外側スパダリ特定の相手にはデレるshaさんすこすぎてもともと無い語彙が完全に消滅しましたありがとうこざいます。sypさんって絶対体力オバケだよね(何がとは言わない)ありがとうございましたしゅき。 (2020年5月10日 18時) (レス) id: efdd73f72f (このIDを非表示/違反報告)
綺月ナズナ(プロフ) - 猫缶。さん» あｯｯｯｯ存じ上げております私の妄想がお世話になっておりますｯｯｯｯ、そんな風に評価して頂けた事が無いので凄い嬉しいですありがとうございます！ syp×sha了解です、これからもどうぞ御贔屓に。 (2020年4月17日 17時) (レス) id: dc9fff9865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瓶入りレモネード | 作成日時：2020年2月15日 9時
