一話 ページ3
A視点
説明はさらに続く。
『天使の階級は、上級・中級・下級の大まかには三つ、細かくには九つに分けられます。
貴女様は上級天使、その中でも一番上の熾天使様にお生まれになりました』
この人はそこで一呼吸置く。
『殆どの天使は、最も下級の天使として生まれるのですが……
貴女様の様に上位の天使として生まれるのです。極稀に、ですが。
あ、申し遅れました。私は天使のレイディーです。レイと御呼び下さい』
『なるほど……』
そういや、名前って何だろう。そう思うと、自然に出てきた。
A・ライドール・アリエル・ヴァージン・アリヴィーラ
……なっが!まぁ、渾名でいっか。
『Aです。Aって呼んでください』
_____なんてやり取りをしてからここで暮らし始めて、数日が立つ……とは云っても。
此処には昼しかないし、気温はずっと春の様に丁度いい気温だ。
それに疲れないし眠くもならないから働き詰めだけどな。
……こんなブラック企業は初めて見た。
『書類整理が終わらない!何この山!』
そう言いながらも、羽根ペンでカリカリと書類を片付けて。
上級天使にもなると一人一つ豪華な執務室が付く。だが必然的に書類の量も多くなる。人数少ないからな。
『そんな事仰らずに!何十億という人間の管理をしているのですから当たり前ですよ!』
そう云って、書類を運んでくるレイ。
この人は私の御付きというか、秘書的なアレに任命した。なぜなら知らない人は嫌だったからだ。コミュ障なもんで。
『天使は山ほど居るのに……熾天使は数十人だけ。神様なんかたった一人だけだぞ。
でも、神様凄いんだ!もうこれ、熾天使としてしょうがない事なのか?神様が凄く凄いんだが!』
いや、なんかね?神様を見た瞬間、血が滾る感覚を……!
熾天使として、こう云うのはしょうがないのかも知れないなぁ……
神様への愛と情熱で熾える天使、熾天使だからね。
『大体、大天使とか天使とかの方が一般的に知られてるだろ?』
『ですから男口調!……ですが、そうですね。
下界では天使や大天使と云った下級の天使が幅広く知られているようです。ですが熾天使様は凄いですよ?」
『……ま、一口に天使つっても九段階もあるもんな。しょうがねーか』
『男口調を御直しください!』
そう言うレイにへいへい、と適当に返事をした。
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鈴の音(プロフ) - 博識のうさぎさん» 私に文才はないし、黒歴史を見られたこの絶望感よ…… (2017年11月15日 22時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(プロフ) - 文才欲しい(*´∇`*) 黒歴史ほとんど見たお (2017年11月15日 21時) (レス) id: f6f586254a (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 響さん» 返信遅くなってすみません!そうです、別ですね。分かりにくくてすみません…… (2017年8月3日 8時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
響 - 番外編と本編は 別々 ですよね? (2017年8月2日 22時) (レス) id: 97b1ec965e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 無銘@喘息さん» わかりました!番外編、書かせていただきます!コメント有難うございました! (2017年6月21日 6時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴音 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年12月26日 18時