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突拍子もなく結婚を持ち出したかと思ったら……まさか、そう言う意味で！？
違うでしょ。結婚て、そうじゃないでしょ！？
しかもそんなすぐに用意できるもんでもないでしょー！？
「まー、よかったやん。ずっと前からAちゃんのこと、好きやったわけやし？晴れてグルッペン様の花嫁やで。Aちゃん」
いやいや、待ってよ。私はまだ返事してないんですけど！？
それ以前に、死亡→子育て→息子から求婚→結婚…って！
ちょ、順序、絶対おかしいっ！てか、フツーはありえない人生設計！
人生のクライマックス、何回経験するのよ私はっ！
…つーかこいつは初めから私とグルッペンが結婚すると確信して動いていたわけだよね？
私も何回騙されれば気が済むんだ、こいつに！！
とりあえず何か文句が言いたくて、口を開いた私。しかしふいに近付いてきた悪魔は、
「…言っとくけど、拒否なんかできひんよ？君も俺も、地獄ごと消されるで？」
『…………』
低い声でそう脅してきた。途端に、喉が枯れたようにひゅっと息をのむ私。
最初から選択肢はひとつしか与えられていなかったのだ。
……ああ、そうだ。
そうだったよ。忘れてた。
ここの連中はみんな、理不尽だったってこと。
自分の意見や常識なんか、まっっったく通用しないってことをね！！
忘れてたんですよ、私は！！
「今度は本当の家族になるんだ。…嬉しいな」
『……』
「な、A？」
『…ソウデスネ』
どこか夢見るような口調で言い私の肩を抱いたグルッペン。
私は引きつった笑顔のまま、答えた。
そうして頷くしか、なかった。
＿＿数時間後、私は真っ赤なドレスに身を包み、皆に祝福されながらグルッペンの妻となりました。
そしてその後、グルッペンと順調な結婚生活を送り、５人もの子宝に恵まれ、人生２度目となる子育てを始め…幸せに暮らしましたとさ。
…つまり、ハッピーエンドってことだ。終わりよければすべてよしでしょ？
それまでの過程はともあれ、私もグルッペンも幸せだから、多分これでよかったんだよ。
そりゃあ、いきなりの告白には驚いたけど…元々、私もグルッペンが大好きだったんだから。
あの悪魔は癪に障るけど、ね(今も許せん、あいつだけは！)
「ままー！早くおいでよ！魔界ツノジカが逃げちゃうよー！」
『はいはい、今行くから』
にぎやかな子供たちの声を聞きながら、
私は今日も真っ赤な空を見上げ、ため息交じりの笑みを零した。
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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございます😂 (8月27日 0時) (
レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - めちゃめちゃ無責任な感じが悪魔っぽいわ…笑笑 (2022年4月11日 0時) (レス) @page34 id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - ウイさん» へ〜！私の友達のウイちゃんは漢字なんて書くんだろ・・・今度聞いてみます。 (2022年4月5日 10時) (レス) @page25 id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» マジすかっ��(°∀° )本名言っちゃうと憂って書いてういって読むんすよ！うちの名前 (2022年4月4日 14時) (レス) id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - ウイさん» 私の友達にウイちゃんいますよ(*･ω･)ﾉ (2022年4月2日 20時) (レス) @page24 id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ | 作成日時：2022年3月27日 19時
