俺らの大好きなあの人は、自重を知らない。 さんっ！【ヒプノシスマイク】 《兄》

-寂雷+診察＝子供っぽくなるなー、俺…なんでだろ？　年の功？- ページ48

貴)なら、それなりに立場や権力もあり、責任取ってくれそうな寂雷出した方が話が早いと思ってw
それなら上の人間出せなんてクレーム入れられないと思うし。


寂雷)たとえそうだったとしても、前に出るのは我々大人の役目なのだから、何も率先して動かなくても…。


貴)対処が遅かったし、時間稼ぎたかったんだもん。
外界であんなのがいたら、銃でズドンだよ…あ、今は銃器がないからマイクでズドンかな？
脳に直接ダメージを与えるなら鼓膜から攻撃入った方が早いもんね？w


寂雷はため息をついて、僕の方を見やる。
それに、大人の役目って、俺もちゃんと成人してるんだけど？？
俺だってれっきとした大人だもん、(｀・∀・´)ｴｯﾍﾝ!!


寂雷)まぁ、今回は仕方なかったとしましょう。
…でも足は診せなさい。


貴)Σげっ…、なんでわかったの…？


杖使って、負担掛けないようにして、しかも普通に歩いてるように見えない様に努力したのになんでわかったの、わんわん凄いね？
踏まれた足、めっちゃ痛いんだけど…俺もそんな診察眼欲しい。


寂雷)少し歩き方に違和感があったからです。
他の人には普通に見えたかもしれないけどね。


貴)天下のわんわんはやっぱ違うねー…。


そんな事を話しつつ、寂雷は俺の踏まれた方の足をひょいっと持ち上げて靴を脱がせて、靴下まで脱がしてくれた。
その位は自分でやりたかったんだけどなー。


俺の足背は、踏まれた形くっきりと言うか、靴で踏み踏みぐりぐりされた感じで、歪な青あざが出来てた。
まぁ体重かけられたらそうなるかなー、とは思ってたんだけど。


一二三)うわぁ、痛そう…。


一二三は「せっかく肩治ったのに今度は足？ 俺っちがおんぶする？」とか俺の心配をしてたんだけど、独歩は俺の足を見て少し固まった後に


独歩)……あいつ、殺るか。


とか、呟いて一二三と俺はビビった。


一二三)独歩ちん落ち着いて！！
あの人どこの誰とも知れないし、わざわざ自分から深追いしなくても良いじゃん！


貴)そうだよ、独歩の所為じゃないんだし、俺の足の責任は俺が取る――――いったぁ！
何すんのわんわん！！


寂雷)湿布を貼っただけだよ。
骨は折れてないようだから良いけど、本当に目を放すと次から次へと怪我を…。
ちなみに独歩君、その人の住所なら私が知っているよ。←


あれ、わんわん結構黒いオーラ出てない？
笑顔であるのは変わらないけど、俺と一二三は縮み上がって両手を握り合い、身を寄せた。


＊


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