俺らの大好きなあの人は、自重を知らない。 さんっ！【ヒプノシスマイク】 《兄》

-でも、一二三にも独歩にもヨコハマドナドナは注意された、解せぬ。- ページ41

貴)独歩、お休みの日にごめんなー？
俺の都合に合わせて貰って病院行くのに一人じゃ出歩けなくてさ…。


ネガティブモードの独歩をぎゅーってしながらよしよししつつ、ハゲ課長の頭が剥げてんのは若い頃に髪の毛大事にしないからだよ、なんて慰めてしばらく経った。
持ち直したらしい独歩はため息をつくと「俺の天使にまでこんな情けない醜態を…」と言い始め、またネガティブモードに入りそうだったので、一二三が立たせた。


立つと少し落ち着いたらしい独歩が


独歩)…？
なんで、成人してて、仕事の収入もありそうなAが、外出1人で出来ないんだ？


と、気付いた様に聞いた。
俺は苦笑しながら、答える。


貴)あー、俺の趣味徘徊で、多分わんわんと会ったの10年ぶり位って言ったろ？
一遍、一郎達を置き去りにして、行方くらまして5年も放置してたから、多分俺がまたいなくなんないかって心配だと思うんだが…この前ちょっとやらかしてな…;;;


左馬刻にヨコハマにドナドナされたのを掻い摘んで説明したら、一二三と独歩が顔を見合わせる。


一二三)まず、そんなやばそうな人が座り込んでても、話しかけたりしないっしょ。
触らぬ神に祟りなしって言うし、俺もそんな状況下でもし助けたいなら救急車呼ぶなぁ…。


独歩)それに、ヨコハマに拉致される前に振り切って逃げればよかったのでは…。
それで帰りが遅くなって外出禁止令と言うのもそれはそれでアウトだとは思いますけど…。


なんて、麻天狼の破天荒な2人にまともな正論をかまされる俺、まともに双方の顔見れない…。


貴)いや、なんか俺…イケブクロディビジョンのどこかで人が倒れてたら遠慮なく助けちゃいそうで……一郎の領土だって思うと、そこで野垂れ死んでほしくないし…。
助けるにしたって、救急車だってお金かかるのに、お金持ってない人もいるかと思って。
あと単純に救急車乗せるほどの出血じゃなかったって言うのもあるけど。
ついでに俺が逃げられなかったのは、左馬刻に腕掴まれて振り切れなかったからと、弟達はよく外出禁止令出すから、そこは気にしたら負けだ。←


まぎれもない俺の本心である、伝わればいいが、言葉少ないかもしれない。


一二三)フツーそんな事考えないってw
でも、Aちんがすごくお人好しで、警戒心ないって事だけは分かったよ♪


一二三はにぱっと笑って、「もうちょっと自分の事を考えてほしいなーw」と付け加えた。


俺一応考えてると思うんだけどな。


＊


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-一二三がウルウルしながら、俺の手をぎゅっと力強く握ってくれた！！-→←-でも、一二三と独歩が来てくれて落ち着いて対応できたからお礼を言った。-

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