俺らの大好きなあの人は、自重を知らない。 さんっ！【ヒプノシスマイク】 《兄》

-ご褒美とお仕置きってどっちも弟の可愛い表情見れて俺得ですw- ページ34

俺は躊躇なく三郎にスッと顔を近づけて少し角度を付けて、はむっとキスをした。
悪いけど、三郎に一郎みたいなキスなんか俺が出来る訳ないじゃ…うぉお？！


貴)んんっ…！


三郎は、俺が本気でキスしてこないのを読んでいたのか、俺を床に押さえつける様にして自分からキスを変えてきた。
ちょっと、若さ舐めてたな……この子、本気だ。


こういう時の対処法って言うか、三郎の可愛さに付け込まれた俺の負けなんだけど。
さてと、いつまでも三郎にされるがままって、訳にもいかないし…。
俺は渾身の力を込めて、三郎を床に押さえつけて口を離した。


貴)ちょっとご褒美にしては、おいたが過ぎるよね三郎？
……お仕置きだとくすぐりの刑になるぞ〜www


俺は言うなり、誰でも笑わせる自信のある指-マジカルフィンガー-(？？？)で三郎の弱い足の裏に手を伸ばす。
三郎が事を察してじたばたするけど、俺が上に乗って重心押さえてるんだから動けないだろう、はっはっはw


三郎)ひっwwあははっwA兄、ごめんなさい、すっとwww
ストップwwwwふぁw


一郎と同じように三郎の体も知り尽くしてるのよ俺、ちなみに二郎が弱いのは脇腹と膝←
うーんこういうところは成長してないんだよなーw


貴)あ。


考え事しながら三郎をいじめていたら、少し長めにやられた三郎がぴくぴくして、涙目になってた。


三郎)A兄、酷いです…。


貴)ごめんごめんw
機嫌直して？


最終的に、初期状況に元通り。
仕方ないなぁと思いながら、目元にキスして涙を親指でぐしぐし拭ってやった。
あんまり拗ねさせると碌な事にならないだろうし。


貴)ほーら、可愛い弟のそんな顔見たくないな、俺。
三郎一緒に寝よ。
あんまり暴れると一郎から怒られちゃうw


一郎ってば、俺がちょっと夜更かししただけで五月蝿いしね。
まぁ外界じゃ安心して寝れない日もあったから、俺は別に良いのに一郎が異常に気にしてるだけではっきり言ってお節介…、でもそんな一郎が可愛いから俺ほんと弟に負けて寝るんだなこれが…。


三郎)そうですね、いつも寝てる時間より少し早いですが、こんな所で寝ましょうか。
今度はトランプしましょうねw


三郎はさっさと片づけをして、俺はいそいそとベッドにもぐる。
もぞもぞして枕の方にぷはっと顔を出すと、隣に三郎が入ってきた。
三郎は俺をちらっと見て、若干柔らかい笑みを浮かべると俺の手をキュッと握る。


遠慮がちな三郎らしいと言えばそうなんだけどね。


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