俺らの大好きなあの人は、自重を知らない。 さんっ！【ヒプノシスマイク】 《兄》

-急に結婚の話をした理由は、一郎が余りにも可愛い主夫だったからですw- ページ19

貴)まぁ、要らないもんと言っても…。


俺はバッグの横にある、ブルーのガラケーに視線を移した。
結局あの後、ヨコハマに行く機会も会う機会もなく、返せずにいる。
早く返したい、一郎の機嫌が悪くなっちゃうから早く返さしてほしいけど、ヨコハマに用事無いから行かないんだもんどうしろと。


貴)はぁ〜…、まぁ電源切ってあるし、充電してないし、かかってくることはないし。
そこは安心していいか。


自分のスマホをポケットに入れる、これ以上は持ち歩かない！
ブルーのガラケーは、自分スーツとか仕事の洋服なんかを持ってきたバッグの一番底にしまっておく事にした。
機会があれば出す多分。


貴)(でも、持ち歩かなかったら持ち歩かなかったで、銃兎辺りに俺自身のスマホの番号とか特定されそうで怖いよなー。)
…スマホをもう一台持つか…。←


俺が、思わず真剣に考えだしてしまったので、一郎はやれやれと言った感じで、洗濯物を干しに行ってしまった。
今頃洗濯機では色物がぐるぐるマジックしていることだろう。


貴)それはバレた時に考えようか。
時間は余裕ありすぎるし…、一郎〜…。


一郎を呼ぶと、洗濯物を手際よく干していた一郎がこっちを振り向く。
主夫かよ、可愛い。


一郎)なんかあったか？


貴)…一郎と結婚したら、こんな感じなのかな。


瞬間、一郎がせき込んだ。
お兄ちゃんそんなに驚くと思ってなかった、ごめんごめんw
俺は、パタパタと一郎の傍に行く、ごめんよ一郎そんなに驚くとは…そうだよな、男の俺と一郎が結婚するとか嫌だよな、ほんとごめん！←


貴)そうだよな、一郎は女の子好きだもんな、ごめんってw


トントンと一郎の背中を叩くと、今度は一郎が驚愕の表情でこちらを見た。
え、今度は何？ そんな驚く事お兄ちゃん言ってないよ？
生物学上の基本の事を言っただけだよ、どうかした？


一郎)兄ちゃんはッ〜〜〜〜〜っ！！
〜〜〜〜〜〜っあー、もうっ！


一郎は、何か言いたくても言葉にできない様子で、頭をガシガシ掻いた。
言えばいいのに。


一郎)兄ちゃん、そういう冗談ほんとやめてくれ。


貴)お、お、おう…？


冗談だと思ったのか、まぁ勿論結婚できないから冗談ではあった。
自然界とか外界では男性同士の恋愛とかはあるんだけど、一郎とは兄弟だもんね。
俺はそれに偏見を持たない…というか、可愛い弟に夢中だから、関心がない。
弟達の恋人が男だったら、弟を幸せにしてくれるなら寧ろ俺は応援しちゃう。


＊

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