-まぁ、お礼だよね- ページ10
貴)いっちろー、落ち着いてーw
なーんも、なんもやよ?
苛立ちは精神的にも良くないし、と、とうっとジャンプしたがくっ、ギリギリ届かない。
仕方がないので、朝みたいに襟を引っ張って手の届く位置に頭を持ってこさせると、いいこいいこした。
一郎は、ちょっとむすっとしたままだが素直に撫で受けしている。
落ち着いたかな?
あんまりにも敵意を向けていたので、大人の対応をするべくイケメンさんに向き直る。
貴)ごめんなさい、うちの弟が。
こう見えても俺、本当に成人してるんで。
にぱっと笑うと、イケメンさんは俺の事を上から下までじろじろと眺めた。
貴)免許でも見せます?
?)いや、結構。
名前を聞いても良いですか?
貴)山田Aですw
?)そうですか。
私は入間銃兎、警察です。
以後お見知りおきを。
一瞬、きょとんとしたものの、今度はこっちがじろじろ見る番だった。
貴)えっ、あ、ごめんなさい。
全然気が付かなかった…。
イケメンさんは入間さんと言うようです。
銃兎)いえ、こちらも非番でしたので。
貴)非番の癖に助けようとしてたんですね、仕事を増やして申し訳ない…。
んむ、と考えて、入間さんをしゃがめとばかりにくいっと引っ張った。
貴)ありがとう、優しい警察官さん♪
そのまま顔を見てそう言うと、頬にキスしてやった。
一郎)兄ちゃん!
貴)なんだよ、挨拶だろ?
一郎)そうだけど、そうじゃねーよ!
貴)妬くなよーw
それじゃ、入間さん、縁があったらまた会いましょーw
手を振って、別れた。
銃兎)…なんだ、あいつは…。
一郎)兄ちゃん、防犯ブザー持っとけよ…。
貴)やだよーw
でも、さっきの人かっこよかったねー?
一郎)…あいつとは関わるな。
ちょっとおどけて言ったら、一郎にそんな風に返されてちょっと驚いた。
まぁ、良いけど。
もう会わないと思うし。
二郎、三郎とも合流してぎゅーっと抱きしめると、ユニクロへ向かった。
庶民の味方、しまむらに行こうと思ったんだけど、ちょっと遠かった。
貴)んー、これと…あー、あと靴下も欲しいかな。
それから、上着…長めのカーディガン…うん、パーカーもいいね。
靴もちょっと見て行こうかな。
勿論自腹です、弟たちに払わせるなんて無理だから、全部自分で払った。
一郎を止めるのがちょっと大変だったけど、全部カードで払った。
すごく一郎の視線が痛かったなぁ;;;
その位自分で払わせてほしい。
−*
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作者名:紫音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shionn/
作成日時:2019年10月21日 1時