検索窓
今日:6 hit、昨日:29 hit、合計:150,356 hit

-まぁ、お礼だよね- ページ10

貴)いっちろー、落ち着いてーw
なーんも、なんもやよ?


苛立ちは精神的にも良くないし、と、とうっとジャンプしたがくっ、ギリギリ届かない。


仕方がないので、朝みたいに襟を引っ張って手の届く位置に頭を持ってこさせると、いいこいいこした。


一郎は、ちょっとむすっとしたままだが素直に撫で受けしている。


落ち着いたかな?


あんまりにも敵意を向けていたので、大人の対応をするべくイケメンさんに向き直る。


貴)ごめんなさい、うちの弟が。
こう見えても俺、本当に成人してるんで。


にぱっと笑うと、イケメンさんは俺の事を上から下までじろじろと眺めた。


貴)免許でも見せます?


?)いや、結構。
名前を聞いても良いですか?


貴)山田Aですw


?)そうですか。
私は入間銃兎、警察です。
以後お見知りおきを。


一瞬、きょとんとしたものの、今度はこっちがじろじろ見る番だった。


貴)えっ、あ、ごめんなさい。
全然気が付かなかった…。


イケメンさんは入間さんと言うようです。


銃兎)いえ、こちらも非番でしたので。


貴)非番の癖に助けようとしてたんですね、仕事を増やして申し訳ない…。


んむ、と考えて、入間さんをしゃがめとばかりにくいっと引っ張った。


貴)ありがとう、優しい警察官さん♪


そのまま顔を見てそう言うと、頬にキスしてやった。


一郎)兄ちゃん!


貴)なんだよ、挨拶だろ?


一郎)そうだけど、そうじゃねーよ!


貴)妬くなよーw
それじゃ、入間さん、縁があったらまた会いましょーw


手を振って、別れた。


銃兎)…なんだ、あいつは…。


一郎)兄ちゃん、防犯ブザー持っとけよ…。


貴)やだよーw
でも、さっきの人かっこよかったねー?


一郎)…あいつとは関わるな。


ちょっとおどけて言ったら、一郎にそんな風に返されてちょっと驚いた。


まぁ、良いけど。


もう会わないと思うし。


二郎、三郎とも合流してぎゅーっと抱きしめると、ユニクロへ向かった。


庶民の味方、しまむらに行こうと思ったんだけど、ちょっと遠かった。


貴)んー、これと…あー、あと靴下も欲しいかな。
それから、上着…長めのカーディガン…うん、パーカーもいいね。
靴もちょっと見て行こうかな。


勿論自腹です、弟たちに払わせるなんて無理だから、全部自分で払った。


一郎を止めるのがちょっと大変だったけど、全部カードで払った。


すごく一郎の視線が痛かったなぁ;;;


その位自分で払わせてほしい。


−*


次へどうぞ→

-タピオカドリンクはミルクティーでした-→←-スーツのイケメンさん-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
118人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shionn/  
作成日時:2019年10月21日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。