【ヒプマイ】私とパパの日常

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「パパ!おかえりなさーい!」

「ただいま、A」


私の名前は神宮寺A!

今、小学四年生で10歳です!


そして

「今日の晩御飯は何かな?」

と、穏やかに聞く、素敵な男性は唯一の家族の

神宮寺寂雷、私のパパなの!


「んとね、今日は横浜の理鶯お兄ちゃんから

　少しだけ教わったカレーだよ」


あ、パパの目が軽く死んだ。


確かに理鶯お兄ちゃんの料理は材料のせいでまぁ···あれだけど

普通の材料で作らせれば本当に普通に美味しいんだよね。


「大丈夫、今日は普通の方のレシピだから」


そう言うとパパはホッとした様な表情をした。



実はうちにはママがいない。

いわゆる父子家庭という奴だ。


昔、パパにママはどこにいるの、と聞いたけど

パパは珍しく困った様に笑い、すぐに誤魔化した。


それから一度もママについては聞いた事が無かった。

でも別に寂しくなんて全然無かったし

最近は、もうどうだっていいかな?

なんて考えてきたりもしている。


ま、とりあえず今はパパさえいればいっか。

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