【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

6話 ページ7

sideA

まだ、暗いうちに家に鍵をかけて外へ。

裏口から境内へ入りお寺へ。

A『……』

和尚様が修行中でした。

A『……』

着物に着替えて襷を巻き終え、桶に水を入れます。

灼空｢おお、ご苦労さん。｣

A『おはようございます。』

雑巾を絞り、廊下を隅から隅まで拭きます。

｢白銀さん、おはようございます。｣

｢おはようございます、今日も早いですね。｣

僧侶達が起きてきました。

A『おはようございます。』

ここからは僧侶と一緒に朝の掃除です。

彼らは修行の一環ですが。

A『空却〜！』

空却はいつも寝坊します。

A『寝坊助空却!!起きなさ〜い!!』

空却｢うるせえ……｣

少し香る鉄の匂い…

A『…ちゃんと真っ直ぐ帰りましたか？』

空却｢……帰った。｣

絡まれたんですか？

A『相手にしない方が良いと思いますが……』

空却｢うるせー。お前には関係ねーだろ。｣

空却(ほっといたらお前が何されるか…)


掃除をあらかた片付けたら朝食を作ります。

朝食も僧侶が何人かの当番があるので、

一緒に作ります。

A『貴方はいつまでも切るの下手っぴですね。』

｢す、すみません…｣

A『良いですか？こうやって…』

手取り足取り教えるのも疲れます。

A『わぁ！？』

しかもこうやって教えてると…

A『今は包丁扱ってるから危ないですよ！』

後ろから空却が抱きついて来ます。

空却｢……｣

後ろからなので顔は見えませんが、

だいたい私が教えてる僧侶達の顔は強ばってます。

朝食を取り、彼らは修行をします。

今の時間なら教を読む時間です。

彼らが色々してる間に私は私のやる事をします。

あとは割と自由なので、

ﾋﾟｺﾝ

空却届いたか?

!!

廊下は走るものではありませんが！

A『空却!!』

ドタドタと空却の居る部屋に向かって走ります。

A『空却!!』

襖を開けて寝っ転がる空却が居ます。

A『届きました!!』

空却｢返信しろよ。｣

あ、そうか……

A無事に届きました。ありがとうございます。

ﾎﾟｷﾎﾟｷ

変な音がしたら、空却が自分のケータイを覗き込む。

空却｢てめぇ本当に女子かよ!!｣

？？

空却｢文面も女子力ねぇな。｣

知りません。


LIN○は覚えました！

A『空却。』

空却｢あ？｣

A『お友達を追加する時はどうするんですか？』

空却｢必要ねーだろ。｣

どういう意味ですか！？

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