【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

13話 ページ14

sideA

結局あのまま先生の事務所に居座ってお寺に3人戻ってきました…

先生の車で。

A『免許、取ろうかな…』

空却｢やめとけ。お前は絶対に事故る。｣

失礼な。

A『和尚様〜？』

灼空｢おお！A！どうだった？｣

A『色々学ばせて頂きました。』

私と和尚様がお話してる間に彼(空却)は忍び足で入る。

泥棒ですか？

灼空｢そうか、そうか。良かった。ところで…こんの｣

あ、耳塞いでおこう。

灼空｢ドラ息子おおぉぉ!!｣


まーた、楽しく追いかけっこを始めました……

｢白銀さん。｣

ちょいちょいと私を呼ぶ僧侶達。

｢白銀さんが洋服着てるの初めて見た……｣

A『私は和装の方が好きですが…』

｢白銀さん、夕飯の味見をお願いしたいんですが。｣

A『はーい。』


厨房に来て、味見をしてます。

A『結構薄味ですね。これで良いなら良いですけど…』

また背中に重みが…

A『これは私作ってないですよ。』

空却｢ふーん。｣

興味なさげ…

灼空｢A！お前たち！その馬鹿を捕らえろ。｣

お説教まだだったんですか。

灼空｢そうだ。A、夕飯はこちらで食べて行くか？｣

A『そうですね…』

帰ったら寝るだけの方が良いかも…

でも、私の分を考えて作ってないですよね？

A『今日はお暇します。』

空却｢！？｣

(わかりやすい…)

(そんな絶望的な顔しなくても…)

私の服をそんな力いっぱい握らないでくれます？

A『シワになるからやめてください。』

(そこなんだ……)

A『帰って欲しくないんですか〜？』

ちょっと挑発じみた感じで言ってみました。

【うるせえ】【黙れ】【んなわけあるか！】

ぐらいは飛んできそうですけど。

空却｢悪いかよ…｣

あれ〜…？

思ってたのと違う。

空却｢…｣


あ、和尚様はどこに？

あ、お客様の対応ですかね。

先生はお客様に当たりますから。

A『別に今日ぐらい…』

またぎゅうっと力いっぱい握らないでください…

A『分かりました…夕飯ご一緒しますから…』

空却｢明日、アイツの所行くのかよ。｣

A『先生をアイツ呼ばわりしてはダメですよ…2日だけですし…勉強にもなりますし…』

灼空｢お前はAが居ないと何も出来んのか。｣

そんな事はないと思いますが…

灼空｢とりあえず何をむしゃくしゃしてるか知らんが本堂の柱を傷つけたのには変わらん。来い！｣

大丈夫でしょうか……

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