【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

30話 誕生日編4 ページ31

sideA

鏡を持ち見るとピアスが…

空却｢痛くなかったろ？｣

A『覚えてないです……』

でも少し痛いかも…

A『空却とお揃いですね。』

空却｢なっ!!｣

また鏡を見る。

空却｢また開けたくなったら拙僧が開けてやる。｣

A『そんなに開けませんよ…』

そう言えば、

A『あまり空却のイメージではないピアスですね。』

空却｢あ？あぁ…ほらよ。｣

片方を取り、耳にはめる。

そして、もう片方を私に預ける。

A『本当にお揃いだったとは。』

空却｢んだよ！文句あっか！｣

文句は言ってません。

A『……へへ。』

空却｢！｣

空却は私の膝元で横になります。

空却｢ん。｣

来いと言われましても…

遠慮がちに横になります。


眠くなってきました……


side空却

慣れない場所から慣れる場所に来ると安心するのか、割と寝る。

Aの耳に触れる。

耳たぶに光るピアス。

空却｢良いだろ…てめぇは拙僧のもんだ。｣

怖がるAも案外悪くねぇ。

あの不安そうな顔もそそる。


Aを抱き寄せる。

拙僧も寝る。






A『くーこ。起きてください。お昼食べましょ。』

空却｢んあ？｣

A『行きますよ。』

空却｢へいへい。｣

拙僧の手を引いて廊下を歩く。

｢あれ、白銀ちゃん。ピアス？｣

A『空却にやってもらいました。』


((マーキングかぁ。))


A『空却！つまみ食いはお行儀よくないですよ！』

良いだろ。

A『空却!!』

またいつもの日常になる。

Aが拙僧の世話を焼く。

それで手一杯になればいい。

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