Sって感染性でした ページ40
「あの…これは一体どういう…」
総悟さんの部屋に戻ってきた
「ンなの仕置きに決まってンだろィ
俺の見てない所で土方に何された
言えよ、俺が全部それ上塗りしてやらァ」
ええと…馬乗り状態です
そう、さっきと同じ状況です
確かに元の総悟さんがいいとは言ったけどね!?
「だんまりかィ…
ってこたァ何されても良いってことだな?」
うえぇ?!
せっかく土方さんが場を用意してくれたのに…
言わないと!
せっかく土方さんが思い出させてくれた、教えてくれたんだから…!
で、でもどうしよう…
クルクル頭で考えを巡らす
ギュッ…
ん?
「なァ…土方さんの事考えてんのか…もう、俺の事嫌いになっちまったか…?
俺のこと見てくれよ、なァ…A……」
…え、どうしたの総悟さん…
「な、何言ってるんですか!
嫌いになるなんてある訳ないでしょう…?
どうしちゃったんですか、らしくないですよ!」
今さっきまでドS全開だったのにどうしちゃったの…?
もしかしてあれ?
……Sだからこそ打たれ弱いとか…?(正解!)
抱き締めてくる腕の力はいつもとは比べ物にならない程弱かった為私は総悟さんの肩に手を置いて優しく押し顔が見合えるようにした
私は総悟さんの目を見てゆっくり言う
「……ねぇ、総悟さん、私は総悟さんの事がとても大切です
あなたは私をあの真っ暗闇から救ってくれた命の恩人なんですよ?
そんなあなたを嫌いになんてなる訳ないでしょう?
私は総悟さんの事とても大切に思ってますよ
…そ、それで……
私、さっき総悟さんの事…お、怒らせちゃったじゃないですか…
アレはですね……証明…したかったんです…」
「証……明…?」
総悟さんが分からないという顔をする
なんかこういう雰囲気の総悟さん可愛いな…
……いやいや、Sか私は
「そう、証明…
朝、近藤さんと話をしたんです…来週の事について…
真選組総出で任務に出かけるって…
だから、それでも…独りでも大丈夫かって…
私は全然大丈夫なんかじゃなかった…
独りの寂しさをもう知ってしまったから…
でも…私は真選組の皆に迷惑をかけたくなかったから…お荷物にはなりたくなかったから、だから、あれ位の怪我だったら大丈夫だって…証明…したかったんです……
…すぐに伝えられなくてすみませんでした
……ごめんなさい、総悟さんの事本当は少し怖いって思っちゃいました…
嫌いって意味じゃないですよ!?」
私なりの精一杯をあなたへ
思ってる事は言葉にして初めて相手に伝わる→←自分の気持ちを取るか、相手の気持ちを取るか
43人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時