習うより慣れろ。慣れるより逃げろ。 ページ31
アレから一夜明け、私はバリバリ今日も仕事をこなしている
だいぶ慣れてはきたが、さすが男の大所帯、掃除とか料理とか…結構キツい
そして今日は珍しく土方さんが非番らしい…
「A、近藤さんg……」
「死ねィ、ひーじかたーーーー!!!」
ドカーン!
そうそう、この爆音にももう慣れて……
…………。
シバくぞあんたら。
せっかく綺麗にしてたのに初めよりひどい状態となってしまっていた
「チッ…しくじったか……」
「そーご……テメェはせっかく与えてやった非番の日まで俺殺しに励んでんのか?アァ?」
そう、そいえば総悟さんも非番らしい
土方さんと総悟さんを同日に非番なんかにして大丈夫なのか…色んな意味で…
いやいやいやいや……
大丈夫なわけあるかああぁぁぁぁあああ!!!
「ちょっと2人とも!
なんてことしてくれてんですか!
遊ぶなら外でやって下さい!
ほらほら、イイオテンキですよ!」
ゴロゴロガッシャーン!…ピシャーン!
「落ちたよな今…」
「落ちやしたね今…」
「「「………」」」
「そ…それで土方さん!
何か言いかけてましたよね!
近藤さんが何ですか?!」
私は咄嗟に話題転換する
「…あ?…ぁああ…そうだったそうだった
近藤さんがお前に話があるから呼んできてくれって頼まれてたんだった」
近藤さんが私に話…?
なんの話だろ…
「わ、分かりました!
ありがとうございます!
ちょっと行ってきますね!」
私は掃除を一旦中断して…というか荒れ果てた部屋の現実から逃避をして未だ豪雨の音が鳴る中走って近藤さんの元へ向かった
あ…1つ忘れてた…
私は一旦立ち止まって見送ってくれている2人を振り返り言った
「2人ともー!もうこれ以上部屋を荒らして私の仕事増やさないで下さいねーー!!!」
豪雨に負けないように大きな声で言うもやはり私の声帯では届かないようだ
2人が?マークを浮かべながら首を傾げてこっちを見ている
まあ、2発目を撃つことはさすがにないだろう、さすがにあの総悟さんであろうと…
私はいっかと思い、2人へ首を振って何でもないことを伝えまた走り始めた
角を曲がってそろそろ近藤さんの部屋n…
ドカーン!!!
爆音が轟いた
私は無表情に思った
あぁ……
天気、荒れてるな……
と。
そして土方さんの悲鳴は私の声帯と違い、よく届いてきた
土方さんに落ちたのかな…
何がとは言わないけど…
逃避する現実がまた1つ増えた
幸せの在り方は人それぞれだが忘れちゃいけない幸せもある→←あの日のキボウとあの日のコトバ
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作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時