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フラグをたてるときは確認しよう。 ページ23

新八「にしても遅いですね…Aさん…」

なんとかメガネを拭いた新八が言った。
結局メガネは取れなかったが。

神楽「やっぱり何かあったんじゃ…」

銀時「こらこら、縁起の悪いこと言わないのっ!」


ガタッ


総悟の立ち上がる音だった。そしてそのままトイレの方へと走っていく。さすがに心配になったらしい。

銀時「あ、おい!」

銀時達も後を追う。

総悟「おい!A!いたら返事しろィ!A!」

が、返事はない。

総悟「チッ……あ、」

総悟は蹲っている女の人を見つけた。ガタガタ震えている。

総悟「おい、大丈夫か。なにがあった。」

そうたずねる。やっと女の人の震えもおさまってきた。

女性「お……女の子が、お、男に攫われて…」

それを聞いた瞬間雰囲気を変えた総悟が問い詰める。

総悟「おい!どういうことだ!詳しく教えろ!」

総悟の圧に、ヒッ…と声を漏らす女の人。

銀時「ちょっと落ち着けって。怯えてんじゃねえか。」

総悟「…ハッ……すまねェ。詳しく教えてくれねェか。」

女の人は話し始めた。

女性「トイレに入った女の子が、辛そうに肩で息をしていたので声をかけようとしたら、男が来て何かを言った後、後ろにいた別の男達が女の子の口を塞いでそのまま……」

そう言って、また震えだした。

総悟「そいつの顔は見たか?」

女性「はい……」

総悟「そいつは……




______そいつの目は濁ってなかったか」





























男「ホゥ……アイツらと一緒にいたいと…?だから、商品にはされたくないと?」

A「当たり前でしょ。」

男「クク……哀れな娘だ。
……そんなことを思っているのは、A。お前だけだ。」

A「?!?!!」ズキッ

な、何言って…

男「少し優しくされたくらいで勘違いしてんじゃねえ。そんな優しさ嘘にきまってんだろ。現に今、お前は俺たちに攫われ、アイツらに迷惑をかけることとなった。そんな手のかかるやつなんかと一緒にいたいなんて思うと思うか?
お前の過去を知ったなら尚更だ。忘れたとは言わせないぞ、お前のその拭いきれない過去を。」



この男の言う通りだ。私は、あの人達といたいというわがままで迷惑をかけている。
あのとき総悟さんと銀時さんがケンカをしていたのも私のせいだった。今回の件も私のせいだ。
ワタシガワルイ……



Aは、そのまま気を失っていた。
もう何年も流していなかったはずの水滴をその目に浮かべて_______

桃太郎さんお供させてください。→←初心は忘れないように大切にしよう。



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作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時

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