恨むべきか恨まざるべきか ページ10
近藤「頼んだぞ!総悟!A、仕事は明日からしてもらうから、今日はしっかり案内してもらえよ!」
土方「総悟、変なこと教えんじゃねえぞ。おい、A、なにかあったらすぐに俺に言え、いいな。」
いや、もうありましたけど。
あなたの隣でさっき思い切りありましたけど。
少し距離があったとはいえ、なんで気づかなかったの。あなたの耳が悪いの。それとも、総悟さんのスキルなの。
そう訴えたかったが、この無表情では伝わらない。
鍛えようかな、表情筋。
総悟「ンなことしやせんよ死ね土方。
それじゃァ、行きやしょうか。A。」
Aは、顔を顰めそうになった。
さっきの耳元での言葉を思い出したからだ。
しかし、無表情のおかげで助かった。
やっぱり鍛えるのやめよう、表情筋。
いつの間にか、ちゃっかり手を繋がれていた。
なにか言おうかとも思ったが、今更もういいかと思い、されるがままにした。
そして、そのまま屯所の外へと足を踏み出したのだった。
。
。
。
。
その様子を、濁った目で見つめる影がいるのにも気づかずに_______________。
51人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時