lyric.30 ページ33
原宿の道から少し歩いたところに、乱数の家はあった。
デザイナー故なのか、普通の家よりちょっと変わった形をしている一軒家。
「…このでっかい家乱数一人で住んでんの?」と聞くと、
「まぁね。服だけの部屋とか、服考える部屋とか必要かなーって思って、大きくしてみたんだ〜」と無邪気な笑顔で言った。
サラッと金持ち感がすごい。
乱数はやっぱり分からないことだらけだ。
きちんと「お邪魔します。」と挨拶して、家の中に入る。
オシャレにまとめられた部屋は、実に乱数らしい。
几帳面に整理された部屋が目立つが、布が散らかっている部屋なんかもある。
「乱数ー私何処で寝ればいい?」
乱「二階にベッドあるから。一緒に寝よ?」
「おい成人男子。それ手 出したら完全に犯罪だからね。」
乱「わかってるよー!そんなに僕馬鹿じゃなーい!」
「ホントにぃ…?」
乱「それにー、僕デザインの仕事詰まってて今日寝られるかわかんないんだよねー。」
そう言うと、乱数は普段使っているらしい眼鏡をかけて机の上の書類を漁った。
パラッ…と一枚紙がAの方に落ちてきて、拾う。
乱数がデザインしたと思われる絵で、魅力的…かつどこか惹き込まれるイラストだ。
まるで乱数のようなイラスト。
乱「あ、ごめん。それ捨ててい、」
「…乱数、この服凄い可愛いじゃん。
あ、ちょっと待ってそのイラストも見せて!それも!」
乱「え?あーっと、はい……。」
「乱数、これ可愛いよ!この絵と…あとその絵、組み合わせてさ。」
乱数にとって、刺激的な飴になるカノジョ。
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レイ - とても面白いかったです。頑張ってください。 (2018年6月15日 20時) (レス) id: d336b49e8b (このIDを非表示/違反報告)
蒼綟(プロフ) - 初めまして!作品が好きで、いつも見ています!これからも頑張ってください!そして、もし意図的なものならすみません、8話?かな?12任という所は12人ですか…?意図的なものだったら、本当にすみません! (2018年5月31日 22時) (レス) id: 9722960a7f (このIDを非表示/違反報告)
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