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「………二郎ってあいつか。」
鏡を見ているふりをしながら、こっそりと二郎を見つめる女子生徒。
彼女の名は杯A、探偵だ。
Aが、校内1の不良である山田二郎を覗いているのには理由があった。
それは遡ること1日前…。
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「高校生のご依頼…ですか?」
「わっ、悪かったわね…ていうかほんとにできるの…?」
探偵事務所、GOLDCATに1件の依頼が入った。
依頼者は同い歳くらいの女子高校生だ。
依頼の内容は、[山田二郎の事、山田二郎に関係性のある人物について]を調べてほしいとの事。
それにしても山田二郎という名前に聞き覚えがある。
「山田二郎…どっかで聞いたことあるんだよなー…」等とぼそっと呟くと、依頼者の女子高生は「そっ、そりゃそうよ…」と引き目に返す。
「え、なんで?」と聞くと、言いづらそうに女子高生は言った。
「だって…イケブクロの番犬って呼ばれてるのよソイツ。」
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「そりゃ聞いたことあるわー…」と心の中で呟く。
同じクラス、校内1不良、イケブクロの番犬…。
これだけキーワードが揃っていれば1回くらいは耳にしたことがあるだろう。
会ったことないけど認知してるランキングで言ったら第1位だ。
「どーしたもんかねぇ…」とため息をつきながら二郎を鏡越しに見つめる。いつまでもこうやっていたって情報なんざ入るわけがない。
「………………仕方ない。」
もう一度ため息をつきながら心の中で決心すると、Aはカバンを持って立ち上がった。
てくてくてく…と二郎の方へ歩いていく。
みんなはギョッとして「おっ、おい…A!」と焦って心配している。
二郎もAのことに気づいたのかギロっとAの方を睨んだ。
「………んだよ。」と不貞腐れているように言う二郎。
Aはそれに対して、
「付き合ってよ、二郎。」
とトンデモ発言をかました。
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レイ - とても面白いかったです。頑張ってください。 (2018年6月15日 20時) (レス) id: d336b49e8b (このIDを非表示/違反報告)
蒼綟(プロフ) - 初めまして!作品が好きで、いつも見ています!これからも頑張ってください!そして、もし意図的なものならすみません、8話?かな?12任という所は12人ですか…?意図的なものだったら、本当にすみません! (2018年5月31日 22時) (レス) id: 9722960a7f (このIDを非表示/違反報告)
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