lyric.22 ページ24
あの後、漫画家は泣きながらAに「ありがとう…ありがとう…」とお礼を言って帰って行った。
漫画家だという話を聞いて、ホスト達も愛風を快く思ったみたいだ。和解、という奴である。
てっきり昨日までは出禁にするか等と思っていたが、根はいい人そうだし 何より男装している人達を受け入れてくれるという優しい精神の持ち主だ。
そんな人に罰を与えるほど、人間として腐っていない。
Aはちゃっかり報酬を受け取り、取り敢えずいい感じに任務が終わったので解雇となった。
勿論、今回臨時で雇った二郎達もそうだ。
そうしていろいろ落ち着き、Aは 気づいた時には いつの間にかみんなの前から姿を消してしまっていた。
まるで夢を魅せられているような気分だった。
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それから何日か経って、Aからスマホに連絡があった。
実を言うと、ここ数日Aは学校に登校してきていない。
二郎もそろそろ気がかりになっていた頃だ。
スマホには、[今日、事務所にて待つ。他の奴らにも連絡しといてー]と連絡が入っている。
というかAはいつ二郎の連絡先を知ったのか。そのやり方を考えただけでブルッと寒気がした。
取り敢えずその連絡を 一郎に回せば、そこから乱数 寂雷、左馬刻にどんどん行くだろうと考え、一郎にLINEした。
さてはてタンテー様は何を企んでいるのやら。
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レイ - とても面白いかったです。頑張ってください。 (2018年6月15日 20時) (レス) id: d336b49e8b (このIDを非表示/違反報告)
蒼綟(プロフ) - 初めまして!作品が好きで、いつも見ています!これからも頑張ってください!そして、もし意図的なものならすみません、8話?かな?12任という所は12人ですか…?意図的なものだったら、本当にすみません! (2018年5月31日 22時) (レス) id: 9722960a7f (このIDを非表示/違反報告)
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