あのね8 ページ10
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焦燥感と不安感は、家に帰っても消えなかった
そっとお腹を撫でてみる。……ここにいるんだ、私の赤ちゃん。なんか変な感じ。負の感情ばかりだった心に、このときだけ暖かいものが溢れるような……
目を瞑って、想像してみる。どんな名前をつけようか……?赤ちゃんが生まれたら休日は独歩と三人で公園にでも行きたいな……いっぱいいっぱい愛してあげて三人で仲良く___
_____「お前は本当に役立たずだな」
_____「何でこんな簡単なことも出来ないの!?あんたなんて生むんじゃなかった……!!」
呼ばれない名前。「ごめんなさい」が口癖だったあのころ
………嫌なことを思い出した
頭の中がまた、不安の二文字に蝕まれていく。
…………親から愛されなかった私に、子供を愛することなんて、できるのかな
「A〜〜〜〜〜………」
フラッシュバックしたあの嫌な記憶は、貴女の声で断ち切れた。こんなに甘えた調子で私の名前を呼ぶのは、独歩だけ
「っおかえり、早かったね……!」
「……あー、うん。」
どうしよう、今日も遅く帰ってくると思ってたから夕飯の準備をしてない……なんて焦る私に、独歩は「名前」と私の名前を呼ぶ
「なんか、あった?」
…………あ、好きだ
こうやって後ろからぎゅってされるの、あと独歩の声で名前をよばれるの
「独歩」
「ん?」
「すきだよ」
「…………ハァ、っ俺も」
首筋に生あたたかいカンショクと、ちゅ、と短いリップ音。しばらくそのまま放置してたら、舌を這わせてきやがったので遠慮無く脇腹に拳を入れた
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ゆの@ヒプマイ - amroさん» 応援のお言葉ほんと嬉しいです!拙いながらも小説の世界に読者さんを引きずり込めたみたいでよかった……。最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの@ヒプマイ - 新田(仮)さん» うわぁ〜!もったいないお言葉ありがとうございます!!私も書いていて美味しかった……笑笑。最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの@ヒプマイ - めぐみんさん» 終わり方自信なかったので、そんな風に言っていただけて光栄の極みです!最後まで読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。小説最後まで読みました。独歩と主ちゃんの関係が最高で中々素直になれない2人を無意識に応援しながら読んでました。これからも応援しています。 (2019年1月13日 11時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
新田(仮) - んんんんんん()ラストめちゃよかったです…… 夢主たそのお母さんとの関係とか、夢主たそとどっぽっぽの不器用なかんじとか……めちゃ美味しかったですありがとうございました() お疲れ様でしたァァァァッッ(´ω`*) (2019年1月13日 8時) (レス) id: c6b51169dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆの@ヒプマイ | 作成日時:2018年12月8日 13時