あのね5 ページ6
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「…………あの?」
黙ったままの二人に首をかしげると、神宮寺さんはふっと口元をゆるませおだやかに語り出した
「独歩くんは、よく私の病院に来ていてね。そこから気があって一緒に釣りなどをすることもあるんだよ」
「ほら、一二三と一緒に釣りに行く日とか、大体先生も一緒に行ってたんだよ」
「あぁ、一二三さんと……」
一二三さんは独歩ととても仲がいい人のこと
……そういえば、学生の頃初めて独歩の家に行ったとき、運悪く一二三さんも独歩の家に遊びにきちゃって鉢合わせしたことがあったっけ……。土下座して、「独歩を私にください!!」って叫んじゃったんだよなぁ
「ああ、そうだ。A、腹減ってないか?」
そう言って、ニコニコ笑顔でお粥を持ってくる独歩。食べさせる気満々じゃないですか
「下手なりに頑張ってつくったんだけど……」
「いや、私お腹は別にすいてな」
「……そうだよな、もうすぐアラサーのおじさんの手料理なんか食べたくないよな…もともと倒れたのは遅くまでお前を待たせてる俺のせ」
「わーー!!食べるって食べるから!!」
慌ててそう言うと、独歩は口角を上げてノリノリでお粥を差し出してくる。
私はもぐもぐと口を動かしながらも、微かに眉根を寄せた。なんだ、このしてやられた感は
対する独歩はふわふわした笑みを浮かべて「美味しい?」と聞いてくる
「…………………美味しいよ」
ちょっと味付けが薄すぎるのは言わないことにした
「そういえば独歩、会社は?」
「休んだよ?」
「え、大丈夫なの」
「俺の天使のため」
「………………ありがと」
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※矛盾点修正しました
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ゆの@ヒプマイ - amroさん» 応援のお言葉ほんと嬉しいです!拙いながらも小説の世界に読者さんを引きずり込めたみたいでよかった……。最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの@ヒプマイ - 新田(仮)さん» うわぁ〜!もったいないお言葉ありがとうございます!!私も書いていて美味しかった……笑笑。最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの@ヒプマイ - めぐみんさん» 終わり方自信なかったので、そんな風に言っていただけて光栄の極みです!最後まで読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。小説最後まで読みました。独歩と主ちゃんの関係が最高で中々素直になれない2人を無意識に応援しながら読んでました。これからも応援しています。 (2019年1月13日 11時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
新田(仮) - んんんんんん()ラストめちゃよかったです…… 夢主たそのお母さんとの関係とか、夢主たそとどっぽっぽの不器用なかんじとか……めちゃ美味しかったですありがとうございました() お疲れ様でしたァァァァッッ(´ω`*) (2019年1月13日 8時) (レス) id: c6b51169dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆの@ヒプマイ | 作成日時:2018年12月8日 13時