あのね11 ページ13
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それから、体が成長すると同時に私もなんとなく分かってきました
私の親は普通ではないことに
けれど、それを真っ向から認めることなんて、当時の私には不可能でした。愛していたからです、私の親を。
客観的に見れば、ちょっとおかしいのかもしれませんね。でも、私は感謝していたんです。私を産んでくれて、私を育ててくれて、私を高校まで行かせてくれて……
けれど、今でもときどき夢にでてくるくらいには、私は親のことが怖くて仕方なかったみたいです
そんな中途半端なときに出会ったのが、独歩でした。…私が高校一年生のときですかね?知り合ったこととか、どうやって交際までいったのかとかは恥ずかしいので省きますが……独歩は、私に本当の愛のあたたかさを教えてくれました
ちょっとおおげさかもしれませんが、独歩と出会わなければ、私は私じゃなかったと思います。それくらい、私の大切な存在ということです、独歩は。………先生、笑わないでください、ますます恥ずかしくなっちゃうじゃないですか
え?今Aさんの両親とAさんに交流はあるのかい?ですか……?………残念ながら、ありません。両親にちゃんと感謝の気持ちを伝えられるのか、と聞かれたら正直微妙です。なんとなく、憎悪の気持ちが勝ちそうな気がして……
もう一つ恥ずかしいお話をするとしたら、わたし、独步に名前を呼ばれるのが好きなんです。……親には、全然呼ばれませんでしたから。
「____以上、です」
「なんだか、途中から独步くんとの惚気話を聞かされたように感じたんだが……まあ、仲が良いことは結構だからね」
先生の言葉に、体温が上がったのが分かった。……んん、と咳払いをし、気を取り直して真剣に話し始める
「………よく言うじゃないですか、暴力を受けた子供は自分の子供にも暴力を振るうって____私、自分が子供に暴力をふるっちゃうような気がして、怖いんです」
「……それは、ただの言い訳だよAさん。怖くても、不安でも、一番大切なことから目を逸らしてはいけない」
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ゆの@ヒプマイ - amroさん» 応援のお言葉ほんと嬉しいです!拙いながらも小説の世界に読者さんを引きずり込めたみたいでよかった……。最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの@ヒプマイ - 新田(仮)さん» うわぁ〜!もったいないお言葉ありがとうございます!!私も書いていて美味しかった……笑笑。最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの@ヒプマイ - めぐみんさん» 終わり方自信なかったので、そんな風に言っていただけて光栄の極みです!最後まで読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。小説最後まで読みました。独歩と主ちゃんの関係が最高で中々素直になれない2人を無意識に応援しながら読んでました。これからも応援しています。 (2019年1月13日 11時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
新田(仮) - んんんんんん()ラストめちゃよかったです…… 夢主たそのお母さんとの関係とか、夢主たそとどっぽっぽの不器用なかんじとか……めちゃ美味しかったですありがとうございました() お疲れ様でしたァァァァッッ(´ω`*) (2019年1月13日 8時) (レス) id: c6b51169dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆの@ヒプマイ | 作成日時:2018年12月8日 13時