日常その41 ページ46
__purrrr,purrrr,
〖もしもし〜?僕だよッ!乱数ちゃんだよ〜ッ!〗
『もしもし〜!Aちゃんだよ〜ッ!』
「Aうっさいぞ。静かにせぇ。」
『えぇ〜、』
「………夜中3時な?」
現在時刻午前3時。シブヤの可愛い男の子から電話が掛かって来た。
『んで?急にどーしたのさ?』
〖お仕事手伝って欲しいんだ!〗
『あぁなるほど。もちろん!』
彼の職業はデザイナー。手伝ってと言われたらデザインの事だと簡単に想像出来る。
漫画家でもある私。当たり前だが絵を描くのは大好きで、今直ぐにでも新幹線でシブヤに行ってあげたいが午前3時である。
〖ホントっ?じゃー待ってるねー!〗
ブツッッ
電話が切れてスマホからしていた元気な声が消える。この瞬間が虚しいのは私だけなのだろうか。
『あ、1席空いてるラッキー。』
新幹線の座席を予約しようとスマホ見てたら1つだけ空いてた。
これはもう会いに行けという合図では。
『ってことで、東都行ってくるな。』
「お前いつも急やねん。」
『てへぺろッ』
__シブヤ
すっ飛ばしてやって来ましたシブヤ。
相変わらず明るく賑わい若者達が楽しそうに話している。
__ピーンポ「Aー!待ってたよー!」
凄ぇ…インターホン鳴り終わる前に出てきよったこの子…。
『乱数!お久しぶり。』
「うんうんっ!ささっ、入って入って〜!」
『おおきに。』
中に入るとキラキラした乱数らしいインテリアが沢山の部屋が待っていた。
なんか目がチカチカしてきた。
「で!Aにはモデルさんをしてもらいマース!」
『えっ………?』
デザイン手伝うんじゃなくて…?
『私が、モデルするん?』
「ウンウンっ!モデルさん!」
『え……?』
ごめん、久しぶりに心からびっくりしとるわ。
「ダメ?」
『いいよっっ!』
そんな "きゅるんっ" って顔で見つめられたらダメなんて言えへんし即答してまうやろ。
「ホントっ?良かったぁ。」
『美少女Aちゃんに任せろ!その仕事、完璧に熟したるで!』
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作者名:黒綺 | 作成日時:2022年11月3日 23時