日常その30 ページ34
「此奴、拙僧が東都に居た時の知り合い。」
『ど、どうも…AAです。』
リーゼントの人に紹介されたのでお辞儀する。
「俺は天国獄。弁護士をやってる。宜しくな。」
『よ、宜しくお願いします!』
獄さんが優しく微笑む。あっ、色気が。
「いやぁ、何も変わってねぇな。」
『空却もね。』
ということは、ボーカルの子は四十物十四くん?どっかで見たことあると思ってたんだよねぇ…空却のチームメイトやったか。
「十四、来てやったぜ。」
空却の番が来て十四くんの笑顔が少し変わる。え、さっきのキャラどこいった。めっちゃ可愛いやん。
『十四くん、かっこよかったで。』
「ふっ、この美貌に惚れた美しき姫よ、その言葉、我が漆黒の月まで持ち帰らせてもらおうぞ。」
なんて言ってっかわかんねぇや
要するにありがとうって言いたいんだろうな。
『……ホントに日本語喋ってるん?』
「よくわかんねぇよな。」
『うん。』
ていうか、真依が帰ってこないんだけど。大丈夫かな?
心配になってスマホを見てみる。と、彼女から連絡が来ていた。
〖ごめん急用できちゃって先帰るね!〗
『真依ちゃぁぁぁぁん?』
まぁ、仕方ないか。急な報告申し訳ないけどあの子会社の営業部の「部長」だからね。
「どぉしたんだよ?」
『いや、一緒に来てた友達帰ってもうた……』
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作者名:黒綺 | 作成日時:2022年11月3日 23時