日常その10 ページ13
『う゛ぉぉ……』
モデルにするって言っても、これはね……
虫やん(白目)
これはマンガでは使えんぞ…?全モザイクよ?
「ヘビの煮詰め、コオロギの素煎り、ケムシのスープだ。食べてくれ。」
まともな飯がねぇ……!
あ、ちなみに全て作者がてきとうにありそうで食えそうなものを考えたんで、あるかは知りませんとの事。
あの……食えるってなに?
「これはモデルになるのか?」
『あ、あはは…虫が苦手な方もいるのでこれは没かな、?』
「む、そうか……」
明らかにしゅんとする理鶯さん。
やめてその顔ぉぉ!
天使を傷つけたみたいじゃん!!
『い、頂きます!』
「あぁ。」
『パクッ…んん…美味い。』
ああ、美味いんや。なら食いもんやわ。
見た目が悪くても味が良けりゃなんでもええんよ!
それに理鶯さんが作ったなら毒なんて入ってないやろ!!
『美味しいです!!』
安心して食べ進める私に理鶯さんは嬉しそうだった。
『はぁぁ、ご馳走様でした!!』
あんなに多かった量のご飯を平らげた私の食べっぷりに理鶯さんは満足そうだ。
最後に紅茶を出してくれた。
「どうだった?」
"料理は"という前文がくると理解するのに10秒ほど掛かったが答えを見つけ出す。
『新しい発見になったし美味しかったです!なんか、コオロギが煎餅の味しました!』
「そ、そうか。初めて言われたな。」
珍しく理鶯さんが動揺してる。
〜その日の夜〜
「腹くくれよ銃兎ォ…」
「言われなくてもわかってるさ、左馬刻…」
左馬刻と銃兎は理鶯のご飯を食べることとなっていた。尋常じゃない貧乏ゆすりをしながらコーヒーを口にする。
「そういえば、昼はAが小官の料理を食べに来てな。」
「「ブフッッ」」
二人は驚きの言葉にコーヒーを吹き出す。
「コオロギが煎餅の味がすると言って美味そうに食っていた。作り甲斐があった。」
嬉しそうに語る理鶯と反対に左馬刻と銃兎の顔は引き攣る。
「彼奴、バカなだけじゃなくてバカ舌かよ…」
「よく食ったもんだな、ホントに……」
Aの強さに驚き、感心した2人であった。
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作者名:黒綺 | 作成日時:2022年11月3日 23時