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2人とは、見学中たくさん話した。
その中でも、左目について何も訊かないでくれたのは、2人の優しさだろう。
竹早くんには何度も敬語を外すように言われたが、慣れたら外す、と言っておいた。因みに、これから仲良くする気はないので外す予定はない。
「俺と愁……藤原愁っていう奴なんだけど、
……同じところで弓道を習っていたんだ。
俺たちの先生は西園寺先生という方で、弓道界ではすごく有名な方なんだよ。」
鳴宮くんは目を輝かせてそう語った。竹早くんは何度も聞いていたのか、やや呆れていたけれど…。
とにかく、2人とはこれ以上仲良くするつもりはない。私は兄貴に見てもらえたらそれでいいのだから。
「ただいま。」
叔母は寝ているようだった。
晩飯の用意はされていたけれど、叔母の部屋からはスースーと寝息が聞こえた。
(……………あった…入部届……!!)
カバンを床に放り投げて、入部届に弓道部と記入する。
「……………ふぅ……」
これでもう、後戻りはできない。
(そして、また兄貴と______)
__ガチャリ
「!?!!」
「だだいまー」
急に聞こえたドアの開く音に対応できず驚いた。……しかも、この声は兄貴だ。
「………お、お、おかえり……!」
ドタドタと玄関へ全力疾走し、息切れしながらおかえり、と言う。……よし、任務完了。
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葉月(プロフ) - るつさん» コメントありがとうございます!今回はちょっと夢主がヤンデレメンヘラみたいな子なので、、笑 表現とか丁寧に修正しながらつくりました!更新頑張ります! (5月14日 13時) (レス) id: adc3152580 (このIDを非表示/違反報告)
るつ(プロフ) - わ〜…!!もう表現の仕方とか言葉選びとか全て大好きです…!!!二階堂とのちょっとぐちゃぐちゃな関係とか最高です…!笑更新楽しみにしてます!無理のない範囲で頑張ってください!! (5月11日 19時) (レス) id: b73383e552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉月 | 作成日時:2023年4月24日 22時