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弐拾玖ノ刃 ページ1

〜 冨岡 side 〜





今日から1週間。神原の身体を強化する為、俺たち柱が神原の面倒を見ることになった。









おかしい。何かがおかしい。






神原は俺や伊黒、不死川以外の柱にはもう声をかけている。


まだ一対一で話していない悲鳴嶼さんにも声をかけていた。









伊黒や不死川に声をかけにくいのはともかく、何故俺には声をかけないのだろうか。









半日考えた結果、俺はその答えに辿り着いた。



恐らくだが、神原はあの時宇髄に騙され俺に抱きついてしまった事を気にしているのだろう。







解決策は宇髄に聞けば分かるのだろうか...。








否、元はと言えば神原に変なことを吹き込んだ宇髄が悪い。



何としてでも解決策を講じてもらわねば。





この時間帯ならば宇髄も自宅にいるはずだ。早速向かうとしよう。



















冨岡「と言う事だ。」



宇髄「珍しい客だと思えば...。そんな事か」






そんな事とは何だ。






宇髄「あー悪ぃ、悪ぃ。そんな顔すんな。それにしても......お前が誰かに恋心を注ぐ事になるとはなぁ」






恋心を注ぐ...?






冨岡「どういう意味だ。」





宇髄「あ?...お前神原の事、好きなんだろ?」





俺が神原を...。






今は鬼からの被害も増え、隊士の質も明らかに落ちている。


この様な忙しい時期に俺が...?








冨岡「違う。」





俺が神原に抱いている感情は決してそのようなものではない。






宇髄「あぁ?何故そう言い切るんだよ」





冨岡「俺の姉は楽しそうだった。...甘露寺も辛そうにはしていない。」





宇髄「...何が言いてぇか分からねぇぞ。もう少し説明しやがれ。」








何について話せばいいのだろうか...。




冨岡「思っていることを全て吐き出せば伝わるか?」



宇髄「この宇髄様が聞いてやる。話してみやがれ」







言葉を並べるのは苦手だが、幸い宇髄は暇があるようだ。




この際思っていることを全て宇髄に話してみるか。








冨岡「俺は神原と話す時、神原が笑った時、よく体温が上がり胸の鼓動が早くなる。抱きつかれた時は心臓が破裂する程の勢いだった。」




宇髄「お前、それ......。いや、続けろ」







む。何故宇髄は呆れた様な顔をするのだ。


とりあえず、話は最後まで聞いてもらおう。

参拾ノ刃→



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1+2= - おにぎりぃおにぎりぃ (2020年4月21日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
1+2= - ミナさん» 分かる (2020年4月21日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - この小説神小説だぁぁ!夢主愛されすぎて私泣いてまうぅぅうちもこんなに愛されたいぃぃぃぃ! (2020年4月13日 20時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
ぐりんぐリング - むつ夫さん» いえいえ!こんな神小説を読ませていただいてるこちらがありがとうございますです!最新話も本当に面白かったです! (2020年4月11日 23時) (レス) id: 3480996042 (このIDを非表示/違反報告)
むつ夫(プロフ) - ぐりんぐリングさん» 一人称視点で書かせて頂いているのでそれが伝わっているようで嬉しいです!ありがとうございます (2020年4月10日 19時) (レス) id: 6bff7e5276 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むつ夫 | 作成日時:2020年3月30日 21時

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