原作知らないけど皆いい人だったのでとりあえず仲良くなりたい。

弐拾伍ノ刃 ページ26

〜ＮＯ side〜





冨岡「早いな。調子は、ど....ぅ...だ....」





冨岡が神原に挨拶を返そうとしたその時。




冨岡はその対象が自分の胸の中にいる事に気づきその口が止まる。







宇髄「あ」




その場にいる冨岡と神原以外の全員がフリーズしている状況で、宇髄は「そういえば...」という表情をしていた。





宇髄「(まだ忘れてなかったのかよ。...それにしても、あの冨岡の反応は)」









皆が硬直している中で、胡蝶は自我を取り戻したかのように口を開く







胡蝶「...冨岡さん、その表情(かお)キモすぎます。さっさとAさんから離れてください。」








確かに、その時の冨岡の顔は普段の彼からはかなり想像のつかないほど口角があがり、誰が見ても喜んでいると見受けられる顔だった。







しかし、胡蝶のその言葉を聞いた途端



「心外！」という顔をしながら









冨岡「俺はキモくない...。第一近づいてきたのは神原の方だ」





胡蝶「冨岡さん、後半また滑稽な表情になってましたよ。...Aさん、何故冨岡さんに抱きついたりしたのですか？」








その質問に「もしかして...♡」と胸をキュンキュンさせる者もいれば、


「俺、派手に殺されるな」と死を覚悟する者もいた。








そして、抱きついた当の本人は



『え...？この時代挨拶の時に抱きつくのが当たり前じゃないんですか？』





と、いつもより早口で、戸惑いを抱きながら質問した。







時透「Aのいた時代にはそう習ったの？」




『え、え..、、え...？だ、だだだって、宇髄さんが...！』








今まで神原に集中していた視線が宇髄に移る。






胡蝶「宇髄さん...何故そんな嘘吹き込んだんですか」




『ぇ...？う、そ...？』






神原の顔がどんどん赤く染る。


宇髄は目の前の胡蝶の恐ろしさに死を覚悟する。







宇髄「た、隊立違反になるぞ？」




胡蝶「Aさんの為なら、違反だろうがなんだろうが何でもしますよ」

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