影山飛雄【HQ】

彼女* ページ43

部活も終わりあとは消灯時間を待つだけ、というときスマホの通知がなった


見ると、影山から会いたいと連絡が入っていたので、
マネさんたちに断って教室を出た



男子の階、なんかちょっと緊張してきた、、




烏野の人がつかっている教室は聞いておいたので室名札を見て探していると、







「ちょっと〜、こんな時間に女子がこんな魔窟へ来るなんて…不用心だねぇ？」




後ろを振り返ると、黒尾さんと…誰だっけ？






「あ、ボクトさん」






「んん？俺を探してたのか？」






「あ、いや、違います…」





「違うなら、さっさと帰ったほうがいいんじゃないの？」







黒尾さんに全身舐めまわすように見られる


一体なんなんだ








「…そーだなあ。そんなカッコで来られちゃ、誘ってるようにしか見えないよなあ？」







ボクトさんがずいっと顔を近づけてきた


お風呂上がり特有のいい匂いが鼻をくすぐる






少しドキッとした






…そんなカッコ？





「…あ」






寝る前だしいいかとVネックで薄いTシャツを着ているのを忘れていた






いきなり、ボクトさんに腰あたりをさわっと撫でられる







「…ひゃっ！」







思わず声が出てしまい、口元を手で隠した






「おぉー、いー声出すじゃん」






ボクトさんがニヤッと笑った






これは本格的にやばいかもしれない、と思っていた時、






「…あの、」







助けてくれたのは、烏野の教室からでてきた月島くん








「ちょっかいかけるのやめてもらっていいですか」




「何、ツッキーの彼女？」





「違いますヨ。ほら、これ」





手渡されたのは影山が普段使ってるパーカーだった




着ろって意味だろう







「あっ、ありがとう！」





急いでパーカーを着た






「…女子が服着てんのってなんかソソるねぇ」






「黒尾ぉ、お前それはこの子の腹が見えたからだろ」







「2人ともセクハラですよ」






月島くんってこんな優しかったんだ、知らなかった






ってお腹見えてたの？今の今で不用心すぎた…





月島くんはこっちに目を向ける






「…君もさ、もうちょっと危機意識持てないワケ？」





「ご、ごめんなさい…」




とりあえず烏野の教室入りなよ、と言われ、ありがたく入れてもらうことにした









影山はお手洗いだったそうで、そのあと外に出て2人で話をした

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