影山飛雄【HQ】

影山飛雄 ページ26

「ここ、座れ」





Aが部屋へ来てすぐに俺が言う





もちろんAは首を傾げた





「えっ、何？」





不思議そうにしながら大人しく座ってくれる





「違う、逆向け」





俺の足と足の間




はてなマークを浮かべつつも背中を向けて座る





「で、なんなの」







俺は隠し持っていたネックレスをAの首にゆっくりつける





最後の金具…？を止めるのが難しくてちょっと焦った







「えっ、何、どしたの？」






後ろを振り返り、嬉しそうな、驚いたような顔をするA






たしかに別に今日は誕生日でも記念日とかでもない




「…いや、いつも世話んなってるし…」





ダメだ、恥ずかしい…！




俺は少し目線を逸らしたけど、そんなのお構い無しでAは勢いよく俺に抱きついてきた







「ありがと！かわいーじゃん！あははっ！」





「お、おう…」






だいじにするよ、とネックレスに触れながらほんとに嬉しそうなAが、可愛くて仕方ない





少し顔を赤くして、本当に可愛い





恥を捨てて先輩たちに聞いてよかった






そんなことを思いながら、Aの顔をじっと見てると、Aが顔をあげる





目が合うと、幸せそうにニコッと笑いかけてくれる






…！






こっちがなんだかうずうずしてきて、彼女のおでこにキスをした







唇を離すと、Aが俺のことを見つめる






上目遣いってやつ？…ほんとにかわいい





抱きしめたい衝動に駆られる





極めつけに





「…おでこだけ？」





なんて赤い顔で聞いてくる




俺の理性が切れる音がした





「Aっ」






唇に噛み付くようにキスする






そのまま彼女を抱き上げベッドへ運ぶ




いきなり持ち上げたからか、きゃっと小さな悲鳴をあげたけど、そんなとこも可愛い







ゆっくりベッドに寝かせる






俺はTシャツをガバッと脱ぎ捨てた






「ちょっ…」





こんな展開になるとは思わなかったのか、少し戸惑うような声を出すA






「こんな気分にさせたのが悪い」






そう言って、有無を言わさず何度もキスをした

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