39時間目 ページ41
頭の上にあった輝の大きな手は
何故か今は、頬を包み込む様に触れていて。
緊張が押し寄せてきたけど
輝の目から、視線を外せなかった。
「て、輝…?」
声を掛けても返事はない。
ただただ私を
熱が籠った瞳で見つめるだけ。
なんだか少し、危ない気がする。
そう思って少し顎を引いた。
それと同時に、目を細めながら近付いてくる輝の顔。
それから逃れる様に立ち上がる。
「えっと、ごめん…。私、帰るねっ…」
鞄を手にとって、
足早に輝の横を通り過ぎる。
そして、勢いよく教室から飛び出した。
どうしよう。どうしたら良かったんだろう。
恋愛の経験が豊富な訳ではないけれど
あの瞳に孕んでいたものに気付かない程、鈍感では無い。
それは私が先生に抱いているものと同じだから
余計に分かってしまうのだ。
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透空(プロフ) - ミクさん» 本当ですか!?嬉しいです! (2020年7月15日 0時) (レス) id: 0ba7269771 (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - 雪華さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年7月15日 0時) (レス) id: 0ba7269771 (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - キュン死する (2020年5月23日 15時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 読んでてすっごいキュンキュンしました!更新頑張って下さい! (2020年4月28日 13時) (レス) id: c2d0832e50 (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - カルリさん» ありがとうございますっ。もっと素敵になれるよう頑張ります!笑 (2020年4月2日 14時) (レス) id: eb1312b7ac (このIDを非表示/違反報告)
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