唯一無二 (ページ7)

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出会い【偶然】ページ7

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大谷「今の僕があるのは東条さんのおかげなんです」

歩美「えっ？」

大谷「高校三年生のドラフトでファイターズに一位指名されたとき、アメリカに行く気しかなかったんです。アメリカに行って投手として活躍するんだって。でも、栗山監督から投手と打者の二刀流を提案されて自分の中でどっちにするか悩んだんですど、なかなか決まらなくて。
こんなことほかの人に相談できないと思って一人で抱え込んでた時に偶然、東条さんのインタビューを読んだんです」

歩美「・・でもその時って、私まだ小学校二年生ですよね？」

大谷「そうです。そのとき読んだインタビュー記事の見出しは『子役とジャニーズの二刀流』でした。【今まで誰もやったことのないことなのだから、正解も不正解もない。自分がやったことが正解だと思ったら、ワクワクします】と書いてありました。」

大谷「それを読んだら自分の中で答えが決まって、ファイターズに入団したんです。あの時、あのインタビューを読んでなかったら今の僕はいません。僕の道しるべになってくれてありがとうございました。」

まだ幼かった私のインタビューを読んでくれていたなんて。
そのインタビューが、大谷選手の道を決める一つのきっかけになっていただなんて。

まさかそんなことがあるだなんて思ってもみなかった