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私には羨ましがる暇も余裕もなくて……
ただひたすら頑張るしかなかった。
「努力を続けられるのも、一つの才能だと思うんだよね…」
音楽って、数字で明確に課題が見えないから…って浦田さん。
『……なんか……どうしよう…
褒められすぎて、どうしたらいいのかわからないです…』
こんなに褒めてもらえるなんて……嬉しすぎる。
ゲラゲラ笑う皆さんに、とりあえず飲んで食べな!って言われて……
気付いたらほろ酔い……通り越してるかも…?
褒められ過ぎて舞い上がって……
ちょっとペース配分間違えた……かも……?
でも、だって……
こんなに、面と向かって認めてもらって、褒めてもらえるなんて……
なかなか無かったから………。
「ちょっと!大丈夫??」
お手洗いに行こうと立ち上がったらタカヒロさんに笑いながら心配され……
笑顔で大丈夫だと答えたけど…どうやら足に来てるらしい………。
しかも戻る時に部屋を間違えて、隣の誰もいない部屋の戸を開けたみたい…。
『あれ?』
「あれ?……じゃないんだよ………」
苦笑いのタカヒロさんがどこかに電話したと思ったら、少しして隼がやって来た。
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作者名:ひな | 作成日時:2024年1月8日 23時