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時間になり、スタジオへ向かうと愛美は端の方で小さくなっていて……

本番も、見えるの?……って場所でピアノを弾いていた。


タカヒロさんの横でピアノを弾ける、今…この瞬間……

今まで自分がしてきた苦労とか努力とか……実は未だに消化しきれていない、あの頃のいろんな感情とか……

全部乗り越えて、ここに立って……

頑張ってきて良かったねって、自分を褒めてあげたくなった。


「姫!最高だよ!」

タカヒロさんが褒めてくれて、思わず泣きそうになったのは……みんなには内緒…。


出演を終えて楽屋に戻ると、タカヒロさんのスマホも私のスマホも通知の嵐。

スマホを見て…少し眉を寄せたタカヒロさんが、私の横に座ると真剣な顔。

「ねぇ……姫……。
抗議文が来た……」


……愛美の事だよね……?
どうしよう……。


「けど……俺、絶対に謝罪はしないから…
戦うからね…?」

『…すみません……
どうしたらいいですか……
タカヒロさんに迷惑かけられないです』

助けを求めるようにマネさんを見ると…苦笑い……?

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作者名:ひな | 作成日時:2024年1月8日 23時

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