ひまわり 15 (ページ20)

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今回は、事務所から送迎車に乗って、タカヒロさんをお迎えに行ってからテレビ局に入る予定。

ちなみに……
直接、テレビ局に向かうって言ったら、タカヒロさんに却下された……。

…過保護。

『…心臓……飛び出るかと思いました…』

「なんでよ」

ケラケラ笑うタカヒロさんの横で、私は胸に手を当てる。

…動いてるか確認しとかないと……。

タカヒロさんのお迎えに行ったら、奥さまが出て来てご挨拶……。

今度はゆっくり遊びに来て……って、それはそれはかわいらしい笑顔で…それに…

『いい匂いでした……』

「…ここに変態がいた……」

クククッて笑いながら、やっと娘を紹介できた〜って楽しそう。

相変わらず、テレビ局は迷路みたいで……
タカヒロさんの後ろを小さくなって歩く。

楽屋は一緒で、部屋の隅に荷物を置かせて頂いた。

「俺、ちょっと挨拶まわりしてくるから、部屋でいい子にしてて？」

『はい』

小学生のお留守番ってスタッフさんに笑われながらも、ホントにそんな気分で……

こんな時は……と、隼が淹れてくれたコーヒーに口をつける。

…落ち着くな………。