ひまわり 13 (ページ47)

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「俺さぁ………心は癒せても、傷は癒せないよ？」

いくらなんでも、そりゃ無理よ？って苦笑い。

『折れてないって言われてたし……
だんだん腫れも痛みも消えるって言われてたからさ……そのうち良くなるのかなぁ～って……』

「……俺に見せなかった時点で、やばいかも？とは思ってたんじゃないの？」

隼は腕組みして仁王立ち……
めっちゃ上から睨まれております……。

『……そうかも………？』

「かも？じゃないんだよ………まったく…」

呆れた声で言いながら、パタパタとスリッパで歩いて行った隼は、浴槽にお湯を溜めてくれてる。

「とりあえず、お風呂入って寝よ？」

『……はい』

しばらくは…隼の言う事は絶対だな……。

順番にお風呂に入って……
ベッドに入り、隼の横で目を瞑る。

隼はやっぱり少し怒ってるみたいで、口数が少ない…。

『……隼』

「ん？」

『……ごめんね？』

「………バカ。俺に謝ってどうするの…」

…だって……

『…隼、怒ってるもん……』

「怒ってるわけじゃないよ……」

そう言って、体ごと私の方を向き…
私の顔を見て頭を撫でる。

「俺が…もっとちゃんと見ておけばよかったなぁ～とは、思ってるけど？」

怒ってるんじゃなくて、反省して落ち込んでるんだって……。