ひまわり 13 (ページ35)

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「キャリーとか、俺が持ってこうか？」

『大丈夫だよ？
反対に掴まるとこあって、咄嗟の時に痛くないかも……』

体重のかけ方によってまだ痛む事があるから、たまに転けそうになるんだけど……

キャリーがあったら支えられるかもって思ってる。

「無理そうなら……ちゃんと助けてもらってよ？」

『うん』

「そんないい返事して………
痛くても助けを求めず我慢するくせに……」

軽く睨まれたけど……
肩を竦めて返すと、ホントにもぉ～って呆れられた。

『そうだ…隼にお願いがあったんだ……』

「ん？何、何？」

私からあまりお願いすることがないから、嬉しいらしく……
ブンブンとしっぽが揺れてる大型犬みたい。

『隼のリュック…貸して欲しい……ってだけなんだけど……』

「なんだ……それだけ？」

つまんないの…って口を尖らす隼だけど……どれにする？って色々持ってきてくれる。

いつもはトートバッグを使ってるけど……
歩く時にバランスがおかしくなっちゃうんだよね……

最近はタクシー使ってたし、歩くって言っても事務所内だったけど……。