ひまわり 13 (ページ30)

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「あ！ちょっと！？
……何してんすか！？」

突然の声に顔を上げたら、タカヒロさんが怖い顔。

「安元さんが泣かしたの？」

「だったら…？」

「いくら安元さんでも……姫を泣かしたら黙ってませんよ？」

「……こんな人がいるのに……
続けられないとか言っちゃっていいの？」

『…………』

「辞める気…だったの？」

タカヒロさんの低い声に視線を上げると、睨まれてていた。

「辞めさせると思ってるの？
逃さないけど……？」

腕を組んで……仁王立ちで………

急にフッと柔らかく笑ったタカヒロさんが、私の頭を撫でた。

「バカもん………
お父さんに心配かけるんじゃないよ？」

『……すみません…』

「大丈夫だからね？
俺……こう見えて、この事務所で発言権あるの…」

お父さんに全部まかせなさいって……

『タカヒロさん……私もう…』

「ダメだよ？
…辞めちゃダメ……。
悪いようにしないから……ホント、任せろ…」

首を振ることも、頷く事もできなくて……
私は、たぶん困った顔をもしてたんだろう……。

タカヒロさんも困った顔で微笑んで……そのままま頭を撫でてくれた後で、私の傷を覗き込んで…ちょっと見ていい？って。