ひまわり 13 (ページ28)

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［傷残っても、俺が貰うから大丈夫って言ったら、今度は涼太くんが怒っちゃうし。
何目線なんだろ……お兄ちゃんかな…？
俺、越えなきゃイケない壁、多すぎない？］

なんとも言い難いスタンプと一緒に送られて来たメッセージに、思わず苦笑い。

ホントに…２人のせいなんかじゃないのに……。

涼太くんにも龍友くんにも、今回の事は２人のせいじゃないから気にしないでって連絡したけど……

ちょうど撮影が始まったのか、隼への返信も一緒に既読にならなかった。

事務所に着いてスタジオに向かうと、まずは指慣らしから始めたけど…
弾き始めてすぐに安元さんが飛んで来た。

「大丈夫……？
もぉ……
困ったことあったら言って来てって言ってたのに……
何も相談してくれないんだから……」

『すみません…』

肩を竦めた私に苦笑いをしてから、だいたいの事は聞いたけど……って。

『私は全然大丈夫ですよ？
かえって……ご迷惑をおかけして申し訳ないくらいで…』

「何言ってるの……。
所属のアーティストにケガさせるなんて……
前代未聞よ…？」

『たまたま私がバランス崩しちゃっただけで…』