ひまわり８ (ページ36)

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最近、隼は魔法が使えるんじゃないかって思ってる。

隼の大きな手で撫でてもらうと、すごく安心するし……心が穏やかになるんだ……。

隼の手を取って、頬ずりしてからキスをしたら、こっちも……って拗ねて唇を尖らす。

その唇に触れるだけのキスをしたら、そのまま頭に手がまわり……
ガッチリおさえられたままでキスが深くなって…

『……苦しいって…』

離してもらった時には、完全に息が上がってた。

「だって……かわいいんやもん」

『理由になってない！』

「なってますぅ〜!!」

隼は、ふふふって楽しそうで……
そのまま、寝るよ～って腕の中。

「え？それ、持ってくの？」

年明けをゆっくり過ごして……久しぶりのリハに出かけようとした私を見て、隼が驚いてる。

『うん。皆さんにお土産買って来たんだ〜』

「いやいや……指、千切れんじゃない？」

ピアニストの指を大事にしなよ……って、隼の方が焦ってる。

『大丈夫だよ？…私、結構力持ちだし……』

「大丈夫じゃないって！ダメ！
……俺が後で持って行くから……置いて行って！」

『……過保護』

私が小さく呟いた言葉を拾って、聞こえてるよ？って睨む隼。